東京商工リサーチによると、2023年の全国倒産件数は前年比35%増の8,690件だったそうです。2年連続の増加で8年ぶりの高水準だということです。
23年の倒産件数、4年ぶり8000件超…中小向け「ゼロゼロ融資」の返済本格化が影響https://t.co/kNdzaeCKa5#経済
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) January 15, 2024
コロナ禍に創設された実質的に無利子・無担保の中小企業向け融資、いわゆる「ゼロゼロ融資」の返済期限が本格的に到来しました。4月以降に倒産件数が急増するのではといわれています。
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倒産が増えているといっても過去と比べれば非常に低水準です。
倒産が増えているといっても、過去振り返れば非常に低水準だ。そうは言っても、これからコロナのゼロゼロ融資の返済が本格化し、物価高や人手不足を背景に倒産は増える。今求められているのは、売上や収益を上げる本業支援、中小企業支援だ。一方で、稼ぐ力のない会社は、市場から撤退する新陳代謝も重…
— 秋元祥治/新規事業創出/中小企業支援/地方創生/大学教授 (@akimoto_gifu) January 16, 2024
絶対に返せる見込みのないような会社や自営業者が申請をしたといわれています。
これはゼロゼロ融資がスタートした段階で、絶対に返せる見込みのないような会社や店が皆こぞって申請した。融資手数料から貸し倒れリスクまで何から何まで国が負担する制度のため、地方銀行などはノンリスクの最後のゴ… #NewsPicks https://t.co/HcWYPwuMxZ
— 木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! (@shoutengai) January 21, 2024
日本企業・経営者に対して甘やしつづけたという批判の声も。
日本の中小企業は甘やかされ過ぎです。特にコロナ禍の甘やかされ方は本当に酷かった。政府は中小企業に無数の救済策を施しましたが、その一つがゼロゼロ融資です。これは売上が減った企業に無利子無担保で融資する仕組みですが、返済が本格化した事で、今になって倒産が増えているのです。もうアホです… pic.twitter.com/9ikMZRtoHP
— ちゃん社長 (@Malaysiachansan) September 17, 2023
このため本業の利益で借入金の利払いすらまかなえない「ゾンビ企業」が増えています。
「金融システムへの負荷を抑えながら「ゾンビ企業」を減らしていけるか。金融機関の覚悟も問われる」。さて、銀行はどうするか。
「ゾンビ企業」3割増25万社 22年度、ゼロゼロ融資余波:日本経済新聞(北島空) https://t.co/L9viowSIVW
— のとみい (@noto_mii) January 18, 2024
低付加価値企業の退場が進めば日本企業の生産性も上がるかもしれません。
退場するべき企業が政府の過剰な倒産防止策で生き残った結果。退場が進めば、技能実習生頼みの低付加価値企業が減少する。新陳代謝が必要。
本業の利益で借入金の利払いができない企業は、2022年度は約25万社。ゼロゼロ融資で破産を免れ、過剰債務を抱える実質破綻状態企業だhttps://t.co/FvCJJZknU9— KOJI HIRAI 平井宏治 (@KojiHirai6) January 18, 2024
ただし退場と言っても経営者の人生を左右することになりかねません。
さっき、クライアントさんが「親戚が自殺しました」と。その親戚は塗装業だったらしくゼロゼロ融資の返済ができなかったこともあり、11月13日に亡くなって15日に発見されたとのこと。
悲劇を繰り返さないためにもゼロゼロ融資は債務免除あるいは据置期間を延長にし、インボイスは中止にすべき!— 神田知宜(税理士) (@donburikanda) November 28, 2023
根本的な問題はゼロゼロ融資のせいというより金融機関が経営者本人に連帯保証をさせることがいちばんの問題かもしれません。
日本だとドラマとかで中小企業の経営者が借金返済で追い詰められて、首吊りするシーンって、割と多いじゃない?
でも、米国ではそういうシーンって見た記憶がないんだよ、私は。
あれ、日本では融資で個人補償が当然みたいになってるからじゃないかなぁ。
この話https://t.co/Sqi6ry3Bkl
なんだけどね— タクラミックス (@takuramix) December 7, 2023
異形の資本主義の実験は続きます。