ゼロゼロ融資返済の本格化で倒産件数が増加:ゾンビ企業の退場を促すときか?

東京商工リサーチによると、2023年の全国倒産件数は前年比35%増の8,690件だったそうです。2年連続の増加で8年ぶりの高水準だということです。

コロナ禍に創設された実質的に無利子・無担保の中小企業向け融資、いわゆる「ゼロゼロ融資」の返済期限が本格的に到来しました。4月以降に倒産件数が急増するのではといわれています。

selimaksan/iStock

倒産が増えているといっても過去と比べれば非常に低水準です。

絶対に返せる見込みのないような会社や自営業者が申請をしたといわれています。

日本企業・経営者に対して甘やしつづけたという批判の声も。

このため本業の利益で借入金の利払いすらまかなえない「ゾンビ企業」が増えています

低付加価値企業の退場が進めば日本企業の生産性も上がるかもしれません。

ただし退場と言っても経営者の人生を左右することになりかねません。

根本的な問題はゼロゼロ融資のせいというより金融機関が経営者本人に連帯保証をさせることがいちばんの問題かもしれません。

異形の資本主義の実験は続きます。