人手不足でも正社員に転換が7%しか進まず:既得権を守りたいのは誰?

空前の人手不足にもかかわらず、非正規社員から正社員への転換が進んでいないそうです。正社員になりたい人のうち、実現できたのは7%前後にとどまるとのことです。

帝国データバンクによると、正社員不足と答えた企業は52%に達しているので、大きなミスマッチが起きていると思われます。

理由は、非正規の最賃が安いので正社員にしたがらないとか、

同一労働同一賃金ではないとか、いろいろあるようです。

能力の問題ではないのではないかという意見もみられます。

それでは正社員の仕事は楽しくて幸せなのでしょうか。

けっきょく、正規・非正規問題は、正社員の既得権の問題かもしれません。

日本ではフルタイムで働く必要性を感じない人もまだまだ多いです。

ここ30年以上の間正規・非正規問題の議論は進みませんでした。

氷河期世代が生まれた理由もまったく総括されていません。

終身雇用の「見直し」だけは20年前からやっています。

解雇される恐れがないのに率先してスキルを学ぶ人は多くありません。生産性が上がらないのは仕方のないことです。

問題の所在は明らかですが、この既得権は居心地がいいので先送りできなくなるまで先送りし続けるのかもしれません。

この日本独自の社会主義経済はいつまでもつのでしょうか。

それともこのまま地獄のような光景が続くのでしょうか。

現状の心地よさを追求した結果、5年、10年後には日本人は安いとベトナムの人たちなどから重宝されるようになっていると危惧する声も聞こえてきます。

既得権はよくないと分かっていながら自分の既得権は1ミリも譲らないという対立が、失われた30年の本質なのかもしれません。