プティ・ブイヨン・ファラモン(パリ1区)

伝統的フランス料理を安く美味しく提供する大衆レストラン、”ブイヨン”。19世紀中頃に誕生&流行して、今なお人気の、フランスのレストランジャンルの一つ。

19世紀前半創業のレストラン「ファラモン」が数年前に、「プティ・ブイヨン・ファラモン」に生まれ変わって大人気。12時に到着すると、しっかり雨降ってるのに20人くらい並んでる。15分には地上階も上階も満員御礼。

ニンニクバターの香り高いエスカルゴに続き、大好物ビストロ料理の柔らかブランダード。どちらも丁寧に作ってあって、お値段考えるとすごい。おまけでもらったフリットは皮もついてて揚げ方もよろしく、つまむ手が止まらない。おやつは、巨大なプロフィトロール。

お友達の鴨のコンフィも悪くないし、横のテーブルのお頭付き鯛のグリルや骨髄もおいしそう〜。

2階には大小個室。雰囲気あって素敵。

パリのど真ん中。ゾラやバルザックの小説に出てきそうな雰囲気につつまれて、誰も彼もが賑やかに、安くておいしい気取らぬ料理を楽しむ風景、見ていてとても気持ちいい。レストランの値上がりが止まらないパリで、今時このお値段は感動ものだし、サーヴィスもテキパキ優しくとてもいい。そりゃ、大人気になるよね。

パリ店の大成功を受け、フランス北部の主要都市リールにも、「プティ・ブイヨン・アルシド」という系列店が誕生したそう。リールに行く機会あれば、訪ねてみたいな。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年11月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。