横浜中華街で見つけた美食の宝石箱:菜香新館

出口 里佐

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出口里佐です。

中国のお正月、春節が始まりましたね。今回は、少し前に伺いました、横浜中華街にある菜香新館をご紹介します。

みなとみらい線の横浜中華街駅から徒歩6分ほどで、到着します。この日は、みなとみらい大ホールでの樫本大進さんのリサイタルの後、電車で移動して、クラシック鑑賞仲間の友人達と3人で、菜香新館25周年ディナーという特別メニュー(ひとり11,000円税込)を予約して行きました。

テーブルの上には、既に素敵なセッティング。ナプキンリングが金色の扇子。

メニューの内容は、こちら。

  • ウェルカムの紹興酒
  • お祝い前菜プレート
  • 気仙沼産ふかひれ姿煮
  • 窯焼き北京ダック菜香スタイル
  • 帆立貝柱と蟹爪の海鮮香港麺
  • 季節のドライフルーツ入り杏仁豆腐
  • オーナーおすすめの高級中国茶

前菜プレート。ピータン、中華焼豚、クラゲなど。

お酒が飲めないのですが、せっかくなので、目の前にある小さなグラスの紹興酒を少しずついただきました。香りが良く、色鮮やかな前菜ととても合っていました。

この他、ジャスミン茶かプーアール茶を選ぶと言うことで、全員一致でプーアール茶に。脂肪を洗い流すと昔聴いたことを思い出しました。

気仙沼産の大きなフカヒレ姿煮。こんなに大きくて、このお値段で良いのかしら?

ふかひれの姿煮は、これだけで一万円するのではないかと思うほど、大きくて、美味しくて、食べ応えありました。この値段で良いのかしらと思われます。

フカヒレは半分食べたら、この赤い酢をかけて味の変化を楽しんでみて下さい。
私は無しでよかったですが。

お店の方によると、半分食べたら、赤い酢を少しお好みでかけてみて、味の変化をお楽しみくださいということでした。酢は、好みですが、私はかけなくても良いかなという感想です。

北京ダックが登場!目の前で、ひとり2切れずつカットしてくれます。結構厚みがありました。

北京ダックは、一羽を丸焼きにして持って来て、まず目の前で、ひとり2切れずつカットしてくれます。その1切れの厚いのびっくり。大サービスです。

北京ダックは一旦厨房に戻って、野菜と甜麺醤と一緒に皮に巻いて持って来てくれます。

それを厨房で、野菜や甜麺醤などと一緒に皮に巻いて持ってきてくれました。これも、紹興酒やハルビンビールなどの飲み物と合います。

帆立貝柱と蟹爪の海鮮香港麺。

帆立貝柱と蟹爪の海鮮香港麺は、肉厚の貝柱がゴロっと、蟹爪もアスパラも目に鮮やか、麺は薄い、軽い感じで、量が少なめなのが、洗練された現代の中華の印象です。

菜香新館名物、元祖海老のウエハース揚げ

これで、コースのデザート前の料理は終わりなのですが、このお店に来たら絶対に外せない、元祖海老のウエハース巻き揚げを2本で760円のところ、3本という半端な注文は出来ますか?とお尋ねすると、OKということだったので、早速お願いしました。

マヨネーズにちょっとつけて食べるのですが、揚げ物なのに、脂ぽくなく、外はサクサクで、海老はジューシーで、ぷりぷりなんです。20年近く振りにいただき、大満足でした。

小柱入りチャーハン、香港えび味噌風味。旨み、コクのある味わいでした。

そしてデザートに移ろうかと思って顔を上げると、隣のテーブルで、美味しそうなチャーハンが盛り付けられているではありませんか。友人達と、何だかとても美味しそうと話していると、お店の方に「香港海老味噌を使っているので、本当に美味しいんですよ!」とオススメされ、3人ともまだお腹は大丈夫だから一皿お願いしようという事に。そして食べてみると、美味しかったのは言うまでもありません。

ドライアプリコットをのせた、杏仁豆腐。ひんやり、さっぱりして美味しい。

デザートは、ドライアプリコットがトッピングされた杏仁豆腐。さっぱりしていて、中華の後は良いですね。

コースの最後は高級中国茶。この日は白芽奇蘭という福建省の青茶
蘭のようなあでやかな香りと説明が。

最後は、福建省の青茶、白芽奇蘭という、蘭の香りの高級な中国茶を、台湾の茶芸館の様に目の前で、淹れてくれました。高貴な香りと味わいがありました。思いがけなく、こんなに素晴らしいお茶をいただけて、幸運な気分になりました。

茶芸館の様に、中国茶を淹れてくれました。

追加で、オーダーを幾つかしましたが、このお値段で、この内容は満足度が高いと思います。コースだけでなく、飲茶やお料理のアラカルトもあります。

上品な雰囲気の店内。家族や友人との会食のほか、接待にも使えそうです。

ぜひ大切な方と予約して訪れてみて下さいね。お店の内装も上品な雰囲気なので、接待にも使えると思います。

菜香新館