25日にウクライナのゼレンスキー大統領はロシアとの戦争で3万1千人ものウクライナ軍兵士が死亡したと公表しました。ゼレンスキー氏が自軍の戦死者について言及するのは初めてのことです。
ウクライナ兵3万人超が死亡 - ゼレンスキー大統領https://t.co/LlJfHegThw
— 共同通信公式 (@kyodo_official) February 25, 2024
一方で、ゼレンスキー氏はロシア軍の死者は18万人の死者が出ていると主張しました。米国国防省の推計ではロシア兵の死傷者数は31万人に上るそうです。
ロシア軍31万人が死傷、艦艇20隻に被害 作戦費用は31兆円 米国防総省高官が推計
〉同時に、ウクライナが深刻な弾薬不足に陥っていると指摘(中略)米議会にウクライナ支援を含む緊急予算案の速やかな承認を求めた。https://t.co/KWsbYBQDa6
— Xbox kyrie (@kyrie16) February 17, 2024
ウクライナの大本営発表は、あたかもウクライナがロシアに対して善戦していることを示唆します。しかし、ウクライナでは「徴兵逃れ」が深刻化しており、前線で戦う兵士の「高齢化」が指摘されています。
増える徴兵逃れ、前線疲弊 賄賂や偽造書類横行◆「不公平」と怒りの声も・ウクライナhttps://t.co/uvP2lueIAu
「前線に行くのが怖い」。首都キーウ在住の30代男性は、友人にそう本音を漏らしました。列車で移動中、徴兵担当官による抜き打ちの検査に遭遇。同行を求められたが逃走したといいます。
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) February 23, 2024
Avdiivka防衛のために配備されていたウクライナ陸軍第110機械化旅団の兵士の投稿。休息のためのローテーションが行われず、激しい消耗、夜間の移動困難、慢性的な健康問題、兵士の平均年齢が40~45歳に達していること、残っている要塞化陣地の少なさ、等の問題を書いている https://t.co/zzdQFLbo87
— 神代直樹 告知用 (@eVcoK5y5okzofJy) February 17, 2024
司令官交代によるウクライナ軍兵士の士気低下も報告されています。
ゼレンスキー氏と確執があったとされるザルジニー氏の後任として「ブッチャー(虐殺者)」の異名を持つシルスキー氏が任命されています。
シルスキー氏のバフムート攻防戦で戦死者を増加を厭わない戦術は兵士からは不評でした。
ここ数日、多くのウクライナの兵士や将校と話をしたが、誰もがザルジニーの後任としてシルスキーが任命されることを嫌っていた。前線の士気はすでに悪く、援軍が不足している。今、それは積極的に有害になりつつある。 https://t.co/l0WTCDF2VP
— .大和魄 (@JsVB91WrKJpbtqb) February 12, 2024
シルスキー新総司令官はソ連時代ロシアに住み両親と兄弟は今もロシアにいます。シルスキーはバフムート防衛戦での兵士の犠牲を顧みない苛烈な指揮ぶりで「肉屋」とあだ名され、「我々全員を殺すだろう」と兵士の1人はXに投稿しています。功績とされるキエフ防衛もハリコフ奪還も露軍の戦略的再編です。
— 矢野義昭(Yoshiaki Yano) (@LB05g) February 12, 2024
最大の支援国アメリカの議会からの援助が停止していることも、ウクライナにとっては不安要素です。
ウクライナ軍が劣勢。前線では弾薬不足が深刻だそうだ。
米議会内の親トランプ派がウクライナ支援を去年以来ブロックし続けてることの結果だ。
上院が可決したウクライナ支援案は下院では審議すらされてない。採決すれば過半数が賛成するだろうが、トランプの忠犬・ジョンソン議長が採決を認めない。— 前田 耕 (Ko Maeda) (@MaedaPoliSci) February 21, 2024
依然としてウクライナ国民は領土奪還への意欲を示していますが、足元は揺らぎ始めています。
ウクライナ世論調査“ロシアに領土を譲歩すべきではない”7割https://t.co/XTbgXy1vBB #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) February 22, 2024
31兆円の戦費と、31万人の戦死者。何という膨大な犠牲。ロシアはどれだけ弱体化すれば、気が済むのだろうか。◼︎ロシアの戦費31兆円超す 米国防総省試算 軍死傷者は推定31.5万人(毎日新聞)#Yahooニュースhttps://t.co/vyRMiLPbzr
— Yuichi Hosoya 細谷雄一 (@Yuichi_Hosoya) February 17, 2024