25日にウクライナのゼレンスキー大統領はロシアとの戦争で3万1千人ものウクライナ軍兵士が死亡したと公表しました。ゼレンスキー氏が自軍の戦死者について言及するのは初めてのことです。
一方で、ゼレンスキー氏はロシア軍の死者は18万人の死者が出ていると主張しました。米国国防省の推計ではロシア兵の死傷者数は31万人に上るそうです。
ウクライナの大本営発表は、あたかもウクライナがロシアに対して善戦していることを示唆します。しかし、ウクライナでは「徴兵逃れ」が深刻化しており、前線で戦う兵士の「高齢化」が指摘されています。
司令官交代によるウクライナ軍兵士の士気低下も報告されています。
ゼレンスキー氏と確執があったとされるザルジニー氏の後任として「ブッチャー(虐殺者)」の異名を持つシルスキー氏が任命されています。
シルスキー氏のバフムート攻防戦で戦死者を増加を厭わない戦術は兵士からは不評でした。
最大の支援国アメリカの議会からの援助が停止していることも、ウクライナにとっては不安要素です。
依然としてウクライナ国民は領土奪還への意欲を示していますが、足元は揺らぎ始めています。