自分がクレカ2枚持ちをする3つの理由

黒坂岳央です。

時短、効率化を勧めるYouTubeや記事の中で「クレジットカードはやたらと何枚も持たず1枚に絞ってポイントを集約しろ」という提案がなされていることが多い。確かにポイント収集の効率を考えるとこの提案は合理的だ。

しかし、筆者はあえてクレジットカードは2枚持ちを勧めたい。1枚に集約していたことで過去に困ったことも多かったからだ。理由をいくつか取り上げる。

cyano66/iStock

理由1. カード損傷

クレジットカードはいきなり使えなくなることがある。多くは磁気不良なのだが、現金を持参せずいざ支払いの段になって磁気不良になると決済ができず店舗などで手間やトラブルの元になってしまう。特に昨今、キャッシュレス決済に対応した店舗も増えているので、財布を持たない人にとっては大きな問題になる。

そんな時、予備の2枚目があればこうしたトラブルに対応が可能だ。2枚同時に損傷する確率は事前に考慮する必要がない程度に低い。

理由2. 限度額オーバー

最近、多くの人がふるさと納税を利用する機会が増えた。普段は1000円前後の決済が多い人も、12月の駆け込み時期に大金を決済することもあるのではないだろうか。後は確定申告の後の税金の支払いでクレジットカード決済、友人や家族との旅行の立替決済で思わぬ限度額オーバーになることがある。

理由3. 不正使用

Amazonや楽天ではそうそう問題にならないが、海外サイトから通販を利用したりITサービスを契約する際にメインのカードを使用しない方がいい。

筆者は過去、海外サイトを利用したことで2回ほど不正使用をされてしまったことがある。特段、アングラなサイトではなく、しゃれた服を見つけたのでそのまま通販で買ったのである(サイト自体も悪評は見当たらなかった)。だが、利用直後に不正使用された旨クレジットカード会社から連絡があった。原因はこれしかない。おかげでしばらくクレジットカードが使えなくなり、大変不便な思いをした。

後は海外旅行に行く際にもスキミング被害などもあり得るので、いつでも損切りできる体制を整えておいて損はないだろう。

クレジットカードはメインと予備用の2枚持っておくのがおすすめだ。細かいことを言えばETCに対応するためといった理由もあるが、上記3つの理由は2枚持ちをする大きな理由になり得るだろう。

 

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。