東京・小金井でスマホ写真講座に参加しました。

2月24日、雨が続いた週でしたがこの日だけは好天に恵まれました。この日は「旅色」さんが企画した写真講座に参加するため東京都小金井市にやってきました。20代のころ中央線沿線に住んでいたのに小金井市に来たのは今回が初めてです。

写真家 こばやしかをる(Kobayashi Kaoru)さんの記事一覧|旅色LIKES
1996年フォトスクールで写真の基礎を習得後、デジタルデータ制作を写真関連企業の現場で習得。主にプリントの現場から写真を学ぶ。現在はフォトアドバイザー、展示・イベント企画、執筆、プロデュースなど、写真に関する幅広い活躍の場を持つ。「GR3 PERFECT BOOK」(インプレス)そのほか、「写ルンです」のワークショップ...

今回写真を教えて下さるのは写真家のこばやしかをる先生。旅色では何回か写真イベントを行っていますが、今回はスマートフォンを使った建物の撮り方を教えていただきました。

撮影会場に行く前に先生からスマートフォンでの撮影の説明を受けます。

① 建物は真っ直ぐが歪むと不自然になる 低倍率は広い画角になり建物撮影では不向き。真っ直ぐに物を撮りたい時に倍率を上げる
② 撮影では倍率を変えるのではなくて「自分で動く」。
③ 下から仰ぐと歪まず広く撮れる
④ カメラは明るい物を暗くし、明るい物を暗くする。タッチフォーカスで見せたいものにピントを合わせて明るさを補正する。

などなど短い時間でここでは書き切れない多くのことを教えていただきました。メモは取りますが教えていただいたことが撮影に活かせるかどうか…。

JR東小金井駅から北に歩いて30分ほどで今回の撮影会場に着きます。正面玄関は改装中汗 ここは「江戸東京たてもの園」といって江戸時代から昭和初期までの江戸・東京の古い建物を移築して今に残し展示する都立の建物博物館です。平成4年に開園して徐々に展示建物を増やしてきました。

さて、ここからは「江戸東京たてもの園」で撮った写真をご覧いただきながら園内をご紹介しましょう。講座を受けた成果が出ているのかどうかは……御覧になってお察しください汗

洋館の並ぶエリアからスタート。水平に撮ってるつもりでもあとで確認すると意外に斜めになってるんですよね。。。少し補正しました。

フリフリのドレス着た女の子が出てきそうなお部屋。
光の差し込み具合が気に入りました。

当時としてはかなりモダンなリビング。
高いところまで窓があって光がより奥まで差し込みます。
今の住宅にあってもかなりおしゃれなつくりですよね。

もっとも西のエリアには日本の古い民家が並びます。その屋根をバックに今咲き始めた梅を撮影しました。

写真館の白い壁と青空のコントラストがきれいで写真におさめたくなりました。
どの程度空を入れるかの配分が難しいですね。

時代を感じさせる乗合自動車。
今も動いたらいいんですけどね。。。

写真館の上階、カウンターに並んだ椅子が映し出す影が
幾何学的な模様っぽくなってて美しいと感じました。

玄関をフレームにして囲炉裏を撮りましたが、
かえってゆがみが強調されてる感じがします。
このあたりまだ勉強が必要ですね。

ところ変わってこちらは東端、昭和レトロな商店街が広がります。ここにもフォトジェニックな場所がたくさんありそうですね!

荒物屋ショーウィンドウには鍋の塔。エモい。

武居三省(さんしょう)堂は文具屋さん。主に墨や硯を扱います。

陳列された暖簾のように釣られる筆。

ジャイアンがリサイタルやってそうな空き地。

いまではほとんど見られなくなった和傘屋。
寺社を和傘で彩るイベントがよく開かれるようになって少し出番が増えてきたかな。

こちらは酒屋さん。暖簾を潜るお客さんがいい感じ。
和装だとなおいいんですけどね。

こちらは銭湯。描かれてるのはやはり富士山。
右上の光をもう少し強調したかったかな。

風呂屋の中にある広告。
スナックみき、深夜まで営業してモーニングもやるって逞しい。朝10時からだけど。

こちらは旅館です。こちらは先生から好評いただきました。
低い位置から撮ることで奥行きの深さがよくあらわれ、
それが奥に続く伝統からよくわかるように撮れました。

こちらはあまりよくない作品。
右手の窓が斜めになっていて美しくない。
建物のゆがみもわかりやすく出てしまっていました。

たまたま2枚とっていましたが、
こちらだとそれが修正されていますね。
にしてもモダンなレジスターです。

ほかにも魅力的な建物がたくさんあったのですが残念、時間になってしまいました。

一般的な旅ブログにおける写真の役割はそのクオリティよりも情報をリアルに伝えることにあると思っていますので撮り方もまた変わってくると思いますが、うまく撮れることに越したことはありませんし、言葉で少ない代わり写真で訴えかける旅ブログもあっていいと思います。目的に合わせ、それにあった切り口で写真に切り取れるようになりたいと思いました。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年3月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。