人生を変えるのに必要な2つのこと

黒坂岳央です。

「今のままではいけない。ここから大きく人生を変えたい」

誰しもおぼろげながら考えていることである。だがなかなか思うようにはいかないのが世の常である。

自分は今なら分かる。人生を変えたい人は2つの材料を揃える必要があるのだ。結論からいうと「住む場所を変える」「ヒマになる」という2つだ。自分自身、この2つを変えたことで大きな変化の起点になったという実感がある。持論を述べたい。

Chinnapong/iStock

人生は住む場所で決まる

その人が持つ、元々の気質や強み弱みなどはさておき、住む場所ほど人生に影響を与える要素はないだろう。人間は環境の生き物である。過去記事「収入は学歴ではなく住所で決まる」でも取り上げたが、自分を取り巻く環境の質次第で、上にも下にも行くのだ。

まず住む場所を変える。そうすると、そこで出会う人間もライフスタイルもガラリと変わる。結果、良くも悪くも自分の人生は激変する。

自分自身、起業して東京を離れて熊本へ移住した。移る前は不安だった。「東京は情報の街、田舎に引っ込んでしまって情報感度が下がったりビジネスマンとの出会いも減って退化してしまわないか?」と思っていた。だが、これが良かった。リアルでの出会いがなくなった分、ビジネスの発信活動をネットで行うようになったことが世界中の人との出会いを作ってくれたのだ。加えて、自己内観が進んだことで自らを客観的に俯瞰し、自分が真に望む人生を照らし出すことになった。

田舎には東京ほど娯楽もないので、仕事と自分の人生に集中できる。人生で始めて刺激のない田舎に住んだ感覚としては「街全体が書斎のように静かで刺激もないため、しっかり集中できる」ということだった。

ヒマになれ

2つ目がヒマになるということである。「ヒマ」というと誤解を生みそうだが、より厳密に言えば「義務を負う割合を減らす」ということである。

たとえば会社員の場合は、お給料を受け取る代わりに定刻に起床して通勤、定時までオフィスで仕事をするという義務が発生する。経営者やフリーになればこうした義務はなくなる。仕事の成果物を出すという点では義務は残るが、毎日時間単位で縛られるということはなくなる。仕事はやりたいことをやりたいタイミングで好きな分量できるという感覚になる。周囲からみれば仕事で忙しく見えるが、好きなことだけをやっているので本人はそう感じないのである。つまり、遊びと仕事の境界線が解けて融合した状態だ。

義務感から開放されてヒマになるとどう変化するか? それは「重要だが緊急性がないタスク」を集中的にするようになる。今すぐ大きなリターンはないが、時間をかけて育成することで数年後しに大きく花開く活動に集中することで、人生を大きく変えられるということである。

自分はYouTubeチャンネルを複数持っているが、その内英語教育チャンネルは開始から4年が経過し、登録者は現時点で3万5000人ほどだ。いきなりバズった経験もほとんどなく、ジワジワ見る人が増えていった。大きな期待なく始めて気がつけば見る人が増加していたという感覚だ。このチャンネルのおかげで生き方も変わったし、人生は楽しくなった。すべてはヒマだったから続けられたのである。

あまりに忙しいと人生の変化を潰してしまう。どう人生を生きていこうか?とか住む場所をいっそ変えようといった発想が出なくなってしまうのだ。変化なく年だけ取っていくと焦燥感だけが積み上がっていく。まずはヒマになり、そして住む場所をガラッと変えてしまう。そうすれば新たな環境に適応し、結果として必要な変化をもたらすだろう。

 

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