女性との距離を縮めるには、どうしたらよいのでしょうか。主に40歳以上の男性向けに恋愛指導を行ってきた恋愛塾を運営するWakaさんの著書から読み解きます。
今回は、40歳以上の男性向けに、幅広い恋愛指導を行ってきたWakaさんの「教養としての大人の心理術」を紹介します。「モテる」ための方法論のほか、心理学に基づいて実践できる「男女の本能コミュニケーションスキル」は興味深いものでした。
「教養としての大人の心理術」(Waka著)知道出版
情報知識のひけらかしはご法度
相手に好意を抱いたり共感したりすると、距離が縮まるのは誰もが分かることでしょう。しかし、相手との距離が縮まらない場合もあります。WAKAさんは次のように言います。
決定的にやってはいけないことの一つが、「知識・情報の会話」です。Wakaさんは著書で「知識・情報交換レベルの会話をすると、「さすがですね」「お詳しいんですね」と褒めてもらえるようなことはあっても、肝心の感情が揺れることにはならないと言います。
これは、女性との心理的距離感が縮まっていることにはなりません。40~50代以上は30代と比べると特に社会経験も豊富ですから、知識量、情報蓄積量が多いのは当然と言えます。女性が就職活動をしていたとします。社会経験上、就活市場もよく知っているし、自社の事例であればアドバイスもできるでしょう。
今までの社会経験を話すことも、40~50代以上なら難しいことではないでしょう。でも、そのあと、相手に好意を持たれようとしても100%難しいのです。次元が違う話で盛り上がっても、相手の承認欲求を満たすことはできないのです。
では、相手の承認欲求を満たす会話とはどのようなものでしょうか。
「人間、好きなもの、興味があるものの情報には自然と詳しくなっていくものですが、詳しくなれば他人に披露したくなるものです。さらに、『教えてほしい』と頼られると、悪い気にはならず、ぜひ教えてあげたいという気持ちにもなります。教えて、感動されるとさらに気分がよくなるものです。皆さんにも『そのような経験』はありませんか」(Wakaさん)
女性が望む承認欲求とは
相手を思うままにコントロールするときには、自分ではなく相手の承認欲求を満たさなくてはいけません。満たすことによって、自分が特別な相手として見られるようになると、女性の感情も揺れ動きやすいのです。キャバクラの接客も、まさしくこの承認欲求をうまく取り入れていると言えるでしょう。
女性が望んでいる承認欲求とは、他人よりも目立ち、注目されたいという願望のことです。注目されてもポジティブな評価でなければ意味がありません。容姿やステータス、カッコいい彼氏など、他人が注目するポイントが該当します。「スゴイ!」「ステキ!」「うらやましい!」と認められることが承認欲求の大前提なのです。
次に、女性は自らの承認欲求が、間違っていないか、正しいものかを確認する作業に入ります。自分の思いを相手が承認してくれれば、自分の存在を肯定したことと同じです。このような女性は、なぜ相手に話を振るのでしょうか。褒められると強い喜びを感じて、相手に好意を抱くようになるからです。
もし、「女性にモテない」と悩んでいるのであれば、相手を褒めることから始めてみてはいかがでしょうか。承認欲求が満たされれば好意を抱いてくれるはずです。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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