水面下で北朝鮮との接触を進めていた岸田政権ですが、北朝鮮から交渉を拒否する声明が出されました。
日朝首脳会談「接触・交渉を拒否」北朝鮮の金正恩氏の妹がまた談話 https://t.co/eu9MyRBHo5
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記の妹、金与正(キムヨジョン)・朝鮮労働党副部長は26日に談話を出し、日朝首脳会談について「我々の関心事ではない。
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) March 26, 2024
直近では金正恩委員長の妹である金与正氏が岸田政権から首脳会談の打診を受けていたことを明らかにしていました。与正氏は岸田政権のアプローチが「人気取り」であるとして批判していましが、交渉の拒否を発表する前振りだったのでしょうか?
北朝鮮「岸田首相が金正恩氏との首脳会談意向伝達」金与正氏が談話で明らかにhttps://t.co/yz7zbwxGNk
与正氏は「重要なのは日本の政治的な決断だ」と強調。拉致問題にこだわるのであれば、首脳会談の構想は「人気取りにすぎないとの評価を免れないだろう」とした。
— 産経ニュース (@Sankei_news) March 25, 2024
北朝鮮は今年に入り日本に対して「秋波」を送る頻度が増えていました。
北朝鮮・金正恩総書記、能登地震見舞いで首相に「閣下」https://t.co/wRIiwaLvhj
外務省によると、見舞い電報の宛名部分には「日本国総理大臣 岸田文雄閣下」と記されていた。担当者は「米国のトランプ前大統領への使用例はあるが、日本の首相に対しては初めてではないか」と説明
— 産経ニュース (@Sankei_news) January 25, 2024
また、先月には与正氏が「個人的見解」と断ったうえで、岸田首相が訪朝する可能性に言及していたことから、北朝鮮が日本との関係改善に前向きであると思われていました。
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朝鮮中央通信によると、北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長は談話を発表し、「個人的見解」として、日本が政治的決断を下せば「首相が平壌を訪問する日が来る可能性もある」と主張しました。— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) February 15, 2024
しかし、与正氏は「個人的見解」を示した談話で拉致問題が解決済みの問題であるという認識も示していました。これは拉致問題を最優先課題の岸田政権としては許容できない前提であり、それにより日朝間の調整が決裂してしまったのだと思われます。
北朝鮮「望むだけでは首脳会談応じず」 拉致なお隔たりhttps://t.co/LqzJLf6DbM
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) March 25, 2024
拉致被害者とされる方々とその家族は高齢化しており、残された時間は長くありません。
「交渉無視」の北朝鮮・金与正氏談話 拉致被害者家族は「絶対諦めずに」政府へ要望https://t.co/hFEkoF2tuX
「何十年ももどかしい思いをしてきた。岸田首相は北朝鮮側からいくら言われようともいちいち気にせず、絶対に諦めずに交渉を続けてほしい」
— 産経ニュース (@Sankei_news) March 26, 2024
日本は拉致被害者奪還のために、この数十年間北朝鮮に対して制裁措置などを利用して圧力をかけてきましたが、成果はあげられていません。一方、近年では日本側が以前にも増して首脳会談を含めた対話路線での状況打開を目指す姿勢が鮮明です。
日本の岸田文雄首相は月曜日、過去の日本人拉致問題など北朝鮮との問題を解決するためには首脳会談が重要だと述べた。https://t.co/H1SwW8YU2J
— Arab News Japan (@ArabNewsjp) March 25, 2024
北朝鮮が日本との関係改善を望む最大の理由は、北が脅威として認識している日米韓の間にくさびを打ち込みたいからです。しかし、岸田政権は自国民の奪還に注力しながらも、北朝鮮による核・ミサイルを用いた恫喝が許されると思わせてはなりません。