やっぱり理解できない「メガバンクの顧客対応」

投資資金を振り込むため、メガバンクの支店に出かけました。紹介されたスタートアップ企業の株式を譲り受けるための資金です。

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この銀行は法人口座の場合、ATMで振り込めるのは1日500万円が上限です。

そこで高額の振り込みの時は、毎回わざわざ支店に出かけて、身分証明書を見せて限度額を一時的に広げてもらってから手続きしています。

今回も2000万円を超える振り込みだったので、朝一で店頭に行きました。

いつもは、カウンターで身分証明書を確認した上で直接入力してもらえるのですが、今回は伝票を記入しなければ手続きができないと言われました。

そこで「今まで伝票なしでできたのに、仕組みが変わったのですか?」と、聞くと

「変わってはいませんが、念のためお願いしています」とよくわからない説明です。

曖昧な理由に納得できないので「やらなくても良いのなら、今まで通りやってください」と言うと、難色を示されその後押し問答が続きました。

結局、最終的に今まで通り伝票なしで手続きしてもらえることになりました。

銀行の窓口に来ていつも釈然としないのは、取引のルールが曖昧で担当者によってルールがコロコロ変わることです。

そして、今回のように顧客側が強気に出ると、なぜか言っていることが簡単にひっくり返ってしまうのも「なんだかなぁ」です。

そもそも振り込み金額の上限も、自分の会社の銀行口座なのに勝手に500万円に制限されていることも不思議です。

毎回時間をかけて窓口まで行き、面倒なやりとりをして、さらに高い振り込み手数料を取られる。あまりにばかばかしいので法人の取引については、メガバンクからネット銀行にシフトさせる手続きをしています。

来年度からは、時間とコストをかけて店頭でイライラすることもなくなりそうです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年3月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。