「トランスジェンダーになりたい少女たち」書店やネット通販で販売見合わせが相次ぐ

理念としての自由の【基盤】を毀損する行為

産経新聞出版「トランスジェンダーになりたい少女たち」

KADOKAWAが邦題「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」で出版を試みたが直前で刊行中止を発表した、Abigail Shrier=アビゲイル・シュライアー氏の著作である”Irreversible Damage: The Transgender Craze Seducing Our Daughters”。

令和6年4月3日、産経新聞出版により邦題【トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇】として出版・販売されました。*1

ところが、本書の取り扱いをしないとする実店舗・ネット通販サイトが出てきました。

丸善ジュンク堂書店やネット通販のhonto等で販売見合わせが相次ぐ

丸善ジュンク堂書店では脅迫等があったことを理由に*2、実店舗での取り扱いを全面的に見合わせています。

ただ、4月1日時点では店内の検索システムではヒットし、情報レシートの印刷もできていたので、私も実店舗で書店員にレシートを持って行って予約依頼をしましたが、上掲の理由で取り扱っていないと説明されました。

また、丸善やジュンク堂が利用しているネット通販サイトのhontoでは、電子書籍の取り扱いも取りやめました。予約していた人が4月2日になってキャンセルをされた方も出てしまいました。*3*4

なお、honto上での表示の仕方は3月31日以前、4月1日、2日と変遷しています。

当初は電子書籍でも予約可能であるような表示でしたが、4月1日には以下のように【ご指定のキーワードに該当する商品はありませんでした。】と表示され、アダルト商品を含めた検索に誘導されていました。*5

https://twitter.com/doca_sa/status/1774734252455936084

2日には再度表示が変わり、なぜか実話文化タブーがヒットするようになっています。

にもかかわらず、他の未発売書籍でトランスジェンダー関連の電子書籍は予約が可能となっています。

注意点として、hontoは「紙の本」の通販を3月31日時点で終了しています。

そのため、紙の本の場合は4月1日以降、すべて「現在取り扱いはできません」という表示になっていまると思われます。電子書籍は継続。

honto電子書籍ストアで販売中の商品に紙の本がある場合は、ページ内にe-honサイトへのリンクが表示されるようになりました。

丸善とジュンク堂は別のサービス提供サイトの開発に着手したと説明しています。

他の大手の書店としては、例えば紀伊国屋書店のWEBサイトも「注文を受け付けていない」という案内になっています。

他社の実店舗、e-hon等の通販サイトでは「トランスジェンダーになりたい少女たち」を販売

他社の一部実店舗や通販サイトでは「トランスジェンダーになりたい少女たち」を販売しているようです。

yahooや楽天、e-honやbookwalkerでは購入可能のようです。

https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034591019&Action_id=121&Sza_id=G1
トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇
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理念としての表現の自由・言論の自由の基盤の毀損と個別の言論の自由・営業の自由

脅迫等の脅威に現実的に晒され、実害もあり得る実店舗に関しては、現時点での取り扱いを見合わせるという判断は仕方がないのかもしれません。

なので、書店自体や書店員に対して批判を向けるのは避けた方がいいと思います。悪いのは脅迫している者であって、出版・書店等の事業者ではない。

ただ、ネット通販サイトで電子書籍ですら取り扱いをしないという方針を採っている所には、不信感しかありません。hontoには失望しました。

もちろん、書店やサイトが当該書籍を取り扱わないという判断をすることは事業者の営業の自由の範疇であり、行政が主体でもないので憲法上の検閲ではありません。単にそれだけでは原作者のシュライアー氏の何らかの権利を侵害するものでもありません。

また、当該書籍を「出版するな・販売するな」と主張し、圧力をかける運動をする民間人の側も、犯罪・違法行為に至らない限りは自由です。それ自体、ある種の【その者が持つ個別の】表現の自由・言論の自由の行使です。KADOKAWAの出版中止判断も同様です。

しかし、そのような行為は、理念としての抽象的な表現の自由・言論の自由の【基盤】を毀損する行為であると言えます。

他、書店側が意味不明な内容の帯を独自に付けているケースも見られ、「トランスジェンダーになりたい少女たち」に関して異常な展開が為されています。


トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇