米議員がガザ地区を「長崎、広島のようにすべきだ」と発言: 根強い原爆肯定論

米国共和党のティム・ウォルバーグ下院議員が集会で、パレスチナ自治区ガザ地区を「長崎、広島のようにすべきだ」と発言したことが波紋を呼んでいます。

ウォルバーグ氏はガザ地区への人道支援には「びた一文使うべきではない」と発言した直後に「長崎、広島」への原爆投下直後に日本が降伏したと示唆し、イスラエルがハマスとの戦闘を早く決着を着けるべきだとしています。

米共和党のティム・ウォルバーグ下院議員 同議員インスタグラムより

ウォルバーグ氏の発言は録画されていました。

ウォルバーグ氏のみならず、共和党からはパレスチナ人を非人間的に扱い、パレスチナ人全員がハマスと同等のテロリストであると吹聴する傾向が見られます。

ウォルバーグ氏は釈明をしましたが、原爆投下により第二次大戦が早急に終結したという認識が米国内で根強いことが浮き彫りとなりました。

しかし、原爆を製造し、水爆の開発に反対した科学者の苦悩を扱う映画「オッペンハイマー」の公開は米国内における原爆に対する認識が徐々に変化していることを示します。