イスラエル軍はシリアにあるイラン大使館を空爆したことで、中東地域の緊張が高まっています。
イランのメディアによると、シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館の建物周辺でミサイル攻撃があり、在英シリア人権監視団によると、8人が死亡しました。
イスラエルによる攻撃の可能性が高く、イランの反発は必至です。https://t.co/1VO9iyG1ZN— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) April 1, 2024
国際法上では、大使館はその国の領土と同じ扱いのため、イスラエルは「イラン領土」を攻撃したことになります。
25年前に米軍がベイルートの中国大使館を空爆した時は「事故」でしたが、今回のイスラエル軍による攻撃は「確信犯」みたいです。
中国駐国連副代表耿爽氏(イスラエルによる駐シリアイラン大使館への攻撃について):二十五年前、在ユーゴ中国大使館はアメリカをはじめとするNATOに空爆され、数多くの死傷者が出た。中国側として、イラン政府と人民と同じく切実な苦痛を感じている。今回の攻撃は国連憲章と国際法への違反であり、中国… pic.twitter.com/AHtLuN2v5B
— 薛剑XueJian (@xuejianosaka) April 3, 2024
イスラエル軍の標的はイラン革命防衛隊の将官のようでしたが、イランの外交官も巻き添えとなっています。
在シリア・イラン大使館をイスラエル空爆か 革命防衛隊幹部を殺害 pic.twitter.com/ajNMlifgVc
— AFPBB News (@afpbbcom) April 2, 2024
こんにちは戦場カメラマンの渡部陽一です。中東パレスチナ情勢。イスラエル軍が隣国シリア首都ダマスカスにあるイラン大使館周辺を空爆。イラン革命防衛隊コッズ隊司令官を含む7名が死亡。イラン側が報復攻撃に踏み切る可能性。ガザ軍事侵攻を巡る軍事衝突が急拡大する懸念。
— 渡部陽一 (@yoichiomar) April 2, 2024
イランは報復を明言しています。
【イラン イスラエルへの報復表明】https://t.co/3nyl7s2PnI
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) April 2, 2024
イスラエルはイランからの報復攻撃を誘発することで、米国の参戦を促したい目論見があります。しかし、専門家の意見として、イランは米国との衝突を出来る限り避けたいとのことです。
革命防衛隊研究の第一人者のアルフォネさんのツイート。ザヘディ殺害に対してイランは報復しないだろうとの見立て。イスラエルはイランを巻き込むことで米国の参戦を促そうという意図があり、イランはそれを理解しているので「戦略的忍耐」を続けるとのこと。同意。 https://t.co/8nEFjrtOY4
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) April 2, 2024
2020年にトランプ政権がイランのソレイマニ司令官を殺害した際には、イランは「限定的な」範囲で報復攻撃を実施する形で自国のメンツを保ちました。
今回のイランの対応はいかに?
2020年1月、ソレイマニ殺害の報復にミサイルを米軍基地の打ち込んだ時もイラク当局に事前通報で米軍は衝撃波による聴覚障害や脳震盪症状の負傷者のみ。
今回の字案を「歌舞伎」と判断するには早計ながら、状況証拠的には想起させる前例はあるって言えばある。 https://t.co/mmOaWppJUA— nobu akiyama (@nobu_akiyama) March 13, 2022