岸田首相がバイデン大統領との首脳会談のため米国を訪問しました。岸田氏は国賓待遇で迎えられます。
これから米国へ行ってまいります。
日米首脳会談の他、米国連邦議会での演説や、現地の日本企業の視察などを予定しています。 https://t.co/E0bImpu42m pic.twitter.com/NW3H4meAJh— 岸田文雄 (@kishida230) April 8, 2024
首脳会談以外にも、米国両院議会での演説、ノースカロライナ州にある日系企業工場の視察も外遊日程に組み込まれています。
#外遊日程 #訪米
岸田総理 2024/4/8-14(米国・国賓待遇)4/10 日米首脳会談、公式晩さん会等
4/11 米国議会演説、日米比首脳会合等
4/12 ノースカロライナ州訪問(現地の日系企業、在住邦人意見交換、日本語学習者懇談、州知事夫妻昼食会)
*公表済みです
— よもやま (@kokkai_kengaku) April 5, 2024
今回の日米首脳会談では在日米軍の機能強化が発表される見込みで、会談の目玉となっています。
米大統領補佐官 “在日米軍 作戦指揮の機能強化 方針示す”https://t.co/2rQeipLWD1 #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) April 9, 2024
岸田首相は訪米前のCNNとの対談で世界は「歴史的転換点」に直面していると警鐘を鳴らし、訪米への意気込みを示しています。
しかし、日米が共同で東アジア地域における有事への備えを加速させる中で、岸田氏が米国に忖度し過ぎているのではないかという懸念もあります。
まず昨年末に岸田首相は米国へのパトリオットミサイルの供与を発表しまた。
これはウクライナへの支援で不足している米国のミサイル備蓄の補填するための決定でした。しかし、一部の専門家は日本でも不足が見られるミサイルが米国へ供与されることに疑問を抱いています。
Japan "has made a fundamental error in going along with the Biden administration's prioritization of Europe," said Elbridge Colby.
Japan's Patriot-missile transfer to U.S. stuns Indo-Pacific watchers https://t.co/cc0zoRKyY1 via @NikkeiAsia @kenmoriyasu— Shin Nakayama (@ShinNakayama_NA) December 24, 2023
岸田政権はバイデン政権の要請に応じて熱心にウクライナ支援を行ってきましたが、次期大統領選で共和党政権が誕生すればはしごを外される懸念もあります。
共和党に拡がる厭戦気分、日本はウクライナ支援に関与し続けるべきなのか (渡瀬裕哉)
仮に、2024年大統領選で共和党候補者が勝利すれば、米国の対外関与方針が激変する……https://t.co/LyzHXxzocv#ニューズウィーク— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) August 24, 2023
加えて、現在日米の懸案事項としてUSスチール買収をめぐる対立があります。
岸田首相は「民間企業の経営に関する個別の案件」であるとして、この問題を首脳会談では触れない意向を示しています。
一方でバイデン大統領はお構いなしに政府主導で買収合意を阻止しようとしています。
ここでも岸田首相による米国への忖度が見られます。
>岸田文雄首相は4日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収に関して「(10日の日米)首脳会談で扱われるものではない」と明らかにした。
>日本経済新聞の単独インタビューで質問に答えた。>「民間企業の経営に関する個別の案件」との考えを示した。https://t.co/ZabDMXDMGi
— ZY (@zy_human_jp) April 4, 2024
【深掘り】日本製鉄のUSスチール買収計画まとめ
潮目変えたトランプ氏「絶対阻止」宣言 バイデン氏も迎合https://t.co/OanlYjyb1x
保護主義に傾くアメリカ 日米関係に影https://t.co/XyoC5oODuf
静観の日本政府 戸惑う官僚もhttps://t.co/1h4uUNGEMahttps://t.co/OanlYjyb1x
— 毎日新聞 (@mainichi) April 8, 2024
また、自衛隊と米軍の軍隊機能が統合されたところで、結果的に米国が主導権を握る展開となれば元も子もありません。
米大統領補佐官 「日本とのあいだで作戦指揮の機能の統合を確実に進めていく準備がある」と。
「作戦指揮の機能の統合」とは、米インド太平洋軍の指揮下に自衛隊が「統合」されるということ。「指揮権は独立」という首相の言明を覆し、安保政策のさらなる大転換になる。 https://t.co/Ptaz9bVcDf— 志位和夫 (@shiikazuo) April 9, 2024
岸田首相が日米同盟を大事だと思っていることはわかりますが、服役期間を終えていない受刑兵の米国送還は一線を超えたのではないでしょうか?
CNNからFOXまでアルコニス中尉の仮釈放を賞賛し、居眠り運転で2人を殺した彼を英雄扱いしている。彼の妻は「日米地位協定を改正すべきだ」という。
日本政府はこれを放置するのか?
マスコミはなぜ黙っている? https://t.co/H8v2Uhrsul— 池田信夫 (@ikedanob) January 18, 2024
日本が中国や北朝鮮の脅威に対処する上で、日米同盟は重要な財産であり、日本が今の抑止力を一国で担保しようと思えば莫大な軍事予算が必要です。
しかし、だからといって米国の言うことを全て聞いていては、日本のためになりませんし、日米関係にとっても悪影響です。
健全な日米関係を構築するために岸田首相は米国に対しては必要に応じて「ノー」と伝えていく必要があるのではないでしょうか?