本日発売された『文藝春秋』五月号で、小池百合子氏が環境大臣時代は環境官僚として、都知事になってからは、東京都特別顧問→都民ファーストの会事務総長として小池知事を支えてこられた弁護士でもある小島敏郎氏が勇気ある告発をされました。
小池都知事「元側近」の爆弾告発「私は学歴詐称に加担してしまった」 小島敏郎(文春オンライン)
4年前の都知事選直前の2020年6月8日突如として在日エジプト大使館FACEBOOKページにて、なぜか日本の首都の知事の学歴を証明する“声明文”が、コレマタなぜか日本語と英語だけ(肝心のアラビア語なし)で公表されました。
この文書が公表されたとたん
「その効果は絶大だった。新聞・テレビはこの声明を一斉に報じ、学歴詐称疑惑を追及する声は一気に沈静化。都議会では、自民党、共産党、上田令子都議が「小池都知事のカイロ大学卒業証書・卒業証明書の提出に関する決議案」を提出したものの、間もなく自民党と共産党が提出者から離脱(上田注:結局日和る共産党は不確かな野党 )。決議案は否決された。」(文春オンラインより)
ということになり、ビビりまくって大手メディアも都議会議員も私以外全員一気にトーンダウン。
それでも挫けず、バカにされようと、嫌がらせされようとずっと質問を継続してきたのは、お姐だけでありました。
主に、選挙区である江戸川区民にむけ定期的に発行している通称お姐通信「上田令子都議会NEWS」でも学歴問題を度々取り上げて来ましたが、支援者の方ですらも「エジプト政府が証明しちゃってるんだから、もういい加減にしたら。」とヤンワリ指摘されることもしばしばでした。しかし、私の中には、虚偽を看過できないという強い信念と秘めたる根拠があったのです。
【2022年5月お姐に届いた一通のお手紙】
それはペンネームで届きました。
ほぼほぼ、今回の文藝春秋記事と重なる内容で「声明文」にかかる謎と疑惑を紐解くものでありました。
その中に、記事にでも触れていた小池知事から、声明文作成に携わった人間に送付されたらしいメールの写しがありました。
小池知事が学歴詐称疑惑から首尾よく逃げるために「声明文」を在日エジプト大使館FACEBOOKへ公表させることに成功した喜びが文書にもにじみ出ています。
「明日の4時から郷原(上田注:郷原信郎弁護士)と黒木亮(上田注:作家。カイロ・アメリカン大学大学院を卒業された経験から小池知事の学歴問題を指摘)が外国記者クラブで記者会見とのこと。その前に全部済ませます。」(文藝春秋記事104P下段と同一文)
公職選挙法はもちろん、行政事情に精通(お姐注:江戸川区の公共調達条例制定にも貢献)されている郷原弁護士と、エジプト・カイロの大学事情を詳しく知る黒木氏の記者会見がよほどの脅威だったことが読み取れますね。早速郷原弁護士が記事を上梓してます。
小池氏は政治生命の危機!元側近「爆弾告白」で学歴詐称疑惑は最終局面に 郷原信郎氏
その他いくつかの、匿名ではありながらの勇気ある情報提供がお姐には寄せられておりました。
しかしながら、過去には堀江メール問題などもあり、安易な公表を避けて、胸の内にとどめておりました。もともと、呑気な性分でありますが、これがあったからこそ、飄々と堂々と(笑)小池知事学歴問題を続けてこられたのかもしれません。
匿名ゆえ、どこぞのどなたさまでどちらにお住まいなのかもわからず御礼に伺えませんが、この場をお借りいたしまして心よりお礼申し上げます。数枚の手紙がどれほど私の支えとなったことでしょうか。
虚飾で塗り固められたカイロ大卒業伝説を崩す鍵。
それは、小池知事は声明文の存在を知っていたのか知らなかったのか公の場質すことと確信したのでした。
2023年12月8日都議会第4回定例会一般質問
「卒業のエビデンスとなった声明文ですが、2020年6月9日に突然公表されました。知事は、エジプト政府、カイロ大関係者等に作成依頼はされていませんよね?また、公表前に目にしたこともないですよね?確認します。」
と、再質問しました。(下記動画ご参照)
小池知事は答弁から逃げ出しました。
通常なら、卒業を証明するのは本人であって、他国に依頼するわけがありませんから自信をもって「依頼などするわけがない!」と言えばよかったのですがダンマリを決め込んだのです。
つまり「答えなかったこと」「答えられなかったこと」が答えだったのです。
知っていたとは口が腐ってもいえない、しかし知らないとウッカリ答えて、後で証拠が出てきたら困る、だから答弁拒否をしたと、私の確信はゆるぎないものとなりました。
そしてとうとう、彼女が一番恐れたであろう証拠が出てくる今日を迎えたのです。
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是非ご覧下さい。
☆小池百合子知事がアラビア語答弁拒否した瞬間 Part1☆ 2020.6.3
4年前知事選直前に、カイロ大生には必須に読み書きできるはずのフスハー(アラビア語の文語)で答えよと迫った瞬間。
今思えばこれで相当堪えて、「声明文」作成に至ったのではないか…と思料しております(笑)。
☆小池知事がアラビア語での答弁拒否した瞬間PART2☆2022.3.25
2020年「ここでフスハー(アラビア語の文語)で話しても誰もわからない」と答えたことから
2022年「ではアンミーヤ(同口語)で答えて下さい」とさらに詰め寄ったら敵前逃亡した瞬間
☆小池知事アラビア語話せない問題しつこく質した瞬間PART3☆2023.12.8
2020年「フスハー(文語)で答えて下さい」
2022年「アンミーヤ(口語)で答えて下さい」
懲りずに
2023年「自称首席卒なのに何故カイロ大講演が日本語なの?」
「卒業のエビデンスとなった声明文ですが、2020年6月9日に突然公表されました。知事は、エジプト政府、カイロ大関係者等に作成依頼はされていませんよね?また、公表前に目にしたこともないですよね?」
またもや答弁拒否&敵前逃亡💨🤣
【お姐総括!】
小池知事の一期目、私を含めた都内首都圏の無所属の県議・区議・市議約50名が支えました。
打倒自民党ドン政治をねがい、その陣頭指揮は私が代表を務める地域政党自由を守る会が執ったのでした。
「グリーン旋風」(もはや死語…)を巻き起こすきっかけを作ったのは国政政党に属さない改革派地方議員と改革を望む都民でしたが、小池知事は当選した途端に側近であった野田数氏を通じて再三再四にわたって私を恫喝し、結果自由を守る会解党を強要したのです。
▼詳細
小池知事元特別秘書・東京水道社長野田数氏の非違行為を知事は認めるのか2021.2.21上田blog
こうして、お世話になった人でも平気でその高いハイヒールで踏みにじる、冷血な人間性をもはや隠そうともせず、小池知事は、やがて都民の期待を裏切ってドン政治の温床であった自民党、国政与党公明党に急接近し「東京大改革」(これも死語…)は変質していったのであります。
去る2月29日、私は一般質問で学歴問題を質す冒頭「うそつきは泥棒の始まりと、私は父に厳しく言われ育った」と切り出しました。当時二十歳そこそこの野心家の女の子がついた「カイロ大卒」という一世一代の「嘘」が、ここまで権力の階段に上がらせ、その「嘘」が日本のみならず、エジプトまで巻き込む学歴詐称疑惑問題に発展し、そう遠くない将来政治生命の終焉を迎えるパズルのワンピースになったとしたら、それはなんとも皮肉なことではいでしょうか。
小池百合子氏においては、自らの来し方を振り返り、潔く政治の世界から去って頂きたい。
それが何よりもの「都民ファースト」な「東京大改革」を実現するのですから。
編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出)のブログ2024年4月10日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。