12月に行った”ニコラ・ド=スタール”展があまりに素晴らしかったので、雨ニモマケズ風ニモマケズ、再訪。
前回一番気に入った、入ったすぐそばの若い頃の小品。飽きずに眺めていると、おばあちゃんが孫娘に、この絵のどこが素晴らしいかを熱心に語り聞かせてる。いいおばあちゃんがいて幸せね。
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ちなみにこれは、上の水彩の20年後くらいのスケッチ。
線がそっくり。
全体を再度しっかり見つつ、前回興奮して絶対欲しい!と願ったいくつかの作品を再びじっくり&前回みそびれていた中央に置かれたいくつかの作品もちゃんと観て、再び、ニコラ・ド=スタールの世界観に没頭&感動。
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詩人、ルネ・シェールとなかよしで、彼の詩集に挿絵も。
ちなみに、この美術館に来る時に乗るバス路線には、ルネ・シェールという停留所がある。
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カンヴァス。
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ムーヴィーも興味深い。長編ムーヴィーがarteで見られるので、ぜひ!
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アンティーブ港に揚がる魚介。
イカ、タイ、スズキ、ボラ・・。あと一つなんだろう?
細部と全体の見比べがとても楽しいので皆さんと共有。
まずは、細部の羅列。続いて、同じ作品の全体。
作品は時系列。
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左上。
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左上。
最初の水彩画と共に、”もしも一つもらえるなら”の候補の一つ❤️
改めて、初期の頃の精神の健全さと、後半の精神状態の違いを強く意識する。
展覧会場の最後を飾る作品。アンティーブから見る地中海の色とそれを覆う空をあんな色彩で描くなんて・・。それからすぐに自ら人生を終えた彼の魂を考えると、なんとも心苦しい。そしてその絵がとても美しいのにも心が痛む。
アンティーブの海と、「ピカソ美術館」にあるド=スタールの未完成遺作をどうしても観たくなり、この絵の前で、ニース行きのチケットをポチッと。地中海の太陽に思い馳せながら、パリの降りしきる冷たい雨の中に再び身を投じる。
大充実の素晴らしい展覧会。2度じっくり観られてよかったー。この後は、2月初旬から初夏まで、エルミタージュ財団。わぁ行きたい・・。
美術館出る前に、ラウール・デュフィの”電気の精”だけ、チラ見。だーいすき♪
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入って右から左へと、自然科学の発展歴史が描かれている。
帰り際。美術館エントランスも展覧会入口も長い列。
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傘の色彩が、遠くから見ると、ニコラ・ド=スタールの作品みたい。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年1月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。