社会人72%が学生時代にやらず後悔していること

黒坂岳央です。

主婦向けの情報メディアSHUFUFUが2024年4月に実施した調査によると、社会人の72%が学生時代に「もっと勉強をしておけばよかった」と後悔しているという。

調査結果を詳しく見ることで、浮かび上がってくる事実がある。

mapo/iStock

やればよかったのは「英語と国語」

同調査によると、社会人になって必要性を感じる科目は1位が外国語で47.5%、2位が国語で25.5%となっている。

外国語について言えば、仕事で外国人とのコミュニケーションや、海外の英語サイトを理解する上で必要性に駆られるとある。また、国語は資料を読んだりビジネスコミュニケーションをするのに必須のスキルである。

他の科目をおいてコミュニケーション能力の必要性を痛感することが多い理由、それはどのような仕事でも必須のスキルになるからだ。あらゆる仕事では直接的、間接的にほぼ確実に人間とコミュニケーションを取る必要がある。言語能力が稚拙であれば、たとえそれなりに高い専門スキルを持っていても、ビジネスマンとして高い評価を受けることが難しい。

人事面談や昇進などでは、肝心の専門スキルの魅力を訴求する前の段階でコミュニケーション能力が低ければ、それがそのまま低い人材評価で確定してしまう。

そしてよく「日本企業がコミュ力ばかり重視する」という意見があるが、複数の外資系企業に勤務した経験者から言わせてもらえばそんなことはない。社会パーティーのコネクションや上司が強力な人事権を持っているなど、政治力の必要な文化を上手に渡り歩くためには、むしろ米国系企業の方がコミュニケーション力が求められると感じることもある。

結局、自分を評価するのは顧客や上司、取引先という人間であるため、どこへいっても高いコミュ力は必要になるのだ。

今すぐ独学で学び直せばいい

「学生時代にやっておけばよかった」と過去を嘆く人を見て不思議に思うことは「いつまでも悔やまずに今すぐ学び直せばいいのでは?」ということだ。

筆者は英語については身につけて社会人になったが、国語力は惨憺たるレベルだった。上司や同僚には「ダラダラ話が長いが、結局何を言いたいか分からない」と数え切れないくらい言われたし、メールやチャットなどの報告も冗長で無駄が多く、議事録もまともに取れずにため息をつかれてしまったこともあった。

だが改善意欲を持って努力をすれば、コミュ力はいくらでも磨くことができる。今はコミュニケーションの仕事をしている。最も重要なのは、理想と現実のギャップを認識して埋める成長意欲である。

筆者は現役生に比べて5年も遅れて大学へ進学したということもあり、ほとんど遊ばずに必死に勉強をした。瞬間的には「もう少し遊んでもよかったかな」と思ったこともあったが、それでも自分の限界まで頑張ったので勉強についてはまったく悔いはない。やらない後悔より、やりすぎた後悔ははるかにマシである。やはり学生は勉強を頑張るべきだ。

 

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