利用者の大規模な情報漏えい問題で総務省から2度の行政指導を受けたLINEヤフーは8日の決算会見で、社内システムの運用やサービス展開など全般的な業務に関して、大株主の韓国IT大手ネイバーへの委託を終了すると発表しました。
LINEヤフー、韓国ネイバーへの委託を終了 情報流出問題受け
https://t.co/szfkNbUNcs詳細な計画を7月に発表するとした。出沢剛社長は「(サービス開発の)内製化は十分に可能だ」と述べ、事業継続への支障はないと強調した。
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 8, 2024
LINEはヤフーと統合し、「LINEヤフー」という会社になっていいます。ネイバーが委託という形でLINEのサービス開発などを主導していました。このため、韓国でネイバーがサイバー攻撃を受け日本人LINEユーザーの個人情報が流出していました。
>ただ日本人としては、日本の法律が適用されない韓国で日本の通信インフラが操作され、日本人のデータ漏洩を繰り返していることは、決して看過できない。
この件ではなく一般論として、上記のようなリスクを言い出し… #NewsPicks https://t.co/mJnMBzAHoe
— abe (@evo9mr_red) May 9, 2024
この情報流出が深刻だったため、総務省による異例の指導が行われました。
総務省が資本関係や経営体制まで踏み込んで指導したのは禁じ手に近い異例の姿勢でした。これが効かないと法規制の導入まで行くと思われました。これで一段落、でしょうか。 / LINEヤフー、韓国ネイバーへの委託を終了 情報流出問題受け (産経ニュース) #NewsPicks https://t.co/s5Ns2GGDUg
— 中村伊知哉 (@ichiyanakamura) May 8, 2024
ソフトバンクの宮川潤一社長はLINEヤフーの資本再編についてネイバーと協議を行っているとのことです。中間持株会社であるAホールディングスの全株取得も選択肢にあるとのことです。
ソフトバンク社長、ネイバーから全株取得も-LINEヤフー資本構成 https://t.co/RfW8F3JA6e
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) May 9, 2024
LINEヤフーは、来月付けでネイバー出身の慎ジュンホCPOとソフトバンク出身の桶谷拓CSOの2人の取締役が退任し、社外取締役が過半数を占める経営体制に見直すことも明らかにしました。取締役会は全員が日本人になるとのことです。
LINEヤフーがネイバーに持ち株の売却を正式に要求。「LINEの父」シン・ジュンホ氏が社内取締役から退任することになり、取締役会は全員が日本人に。
LINEはなんとかなりそう。
「LINEの父」シン・ジュンホ代表取締役も退任…ネイバー排除に乗り出した日本-朝鮮日報 https://t.co/AirSFKg3sM
— Tsukasa Shirakawa(白川司) (@lingualandjp) May 9, 2024
この経緯が韓国の国民感情を刺激してしまったようです。
日本でほとんど話題になってませんが、韓国の連日の報道は「LINEが日本に奪われる」的なトーンで激しくなってるようですね。左派によるユン政権叩きの材料に使われるのが見え見えで、日韓首脳会談でも懸案になりそうな…。 https://t.co/wqxFARS28a
— 新田哲史 (@TetsuNitta) May 9, 2024
日本側もしっかりと説明をして韓国の理解を得ることも必要かもしれません。
LINE問題で総務省が「資本関係を見直せ」と言って、大株主の韓国ネイバーの出資比率を下げさせようとしている件だが、韓国人の友人と話したら激おこ状態だった。まあ韓国側から見れば当然そうなるわけだが、「ネイバーとLINEの関係が続く限り、北朝鮮のサイバー攻撃の格好のターゲットになり続けるよ」…
— 木村岳史(東葛人) (@toukatsujin) May 9, 2024
いずれにせよ、これを機会に情報流出の危険性に関して議論が深まるといいですね。