マキシムズ(パリ8区)

”ロワイヤル通り3番地”でお昼ご飯。

パリ美食の重鎮中の重鎮、「マキシムズ・ド・パリ」。

19世紀後半にはパリの社交場と化し、20世紀に入ってからもコクトー、プルースト、ウィンザー公夫妻らが名声を輝かせ、20世紀後半にはピエール・カルダンが陣頭指揮をとった往年の名門レストラン。

去年秋、感度よいレストランを何軒か手掛けてるグループのディレクション下で、リニューアルオープンした。

懐かしい、10年以上来てなかった(ソニービルにあった「マキシム・ド・パリ」も懐かしい。ナポレオンパイ、大好きだった)。

豪華絢爛なアールデコの装飾に包まれて、カラスやミスタンゲットなどこの店を愛した往年のセレブリティらの名前を冠したシャンパーニュ系カクテルで乾杯。

グラスが美しくてテンション上がる。

あっつあつのチーズスフレ(大好物!これ作ってくれるレストラン、パリにはもうほぼほぼない)に続き、アンリ4世風プレ・ロティ。アンリ4世鶏といえば、プール・オ・ポ。要は、鶏のポトフ。一度煮込んで鶏に風味を移してからロティールして皮をパリッとさせた丸鶏を、クラシックにデクパージュ。ジューシーな鶏といいとろっとした肉汁といい、オーソドックスに美味。

スープVGDやオマールのソースアメリケーヌ、舌ビラメのグルノーブルソースなど、これぞクラシック!が、きっちりおいしく表現されてる。

いいな、こういうレストランが残っていくのって。往年の美食レストラン、これを機に復活しますよう。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年2月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。