60代の年の差恋愛は「勇気が出る」それとも「キモい」?

今週、知り合いから送られてきた情報は、タレントの羽賀研二さん(写真)が41歳年下の女子大生とカップル成立という芸能記事でした。

羽賀研二さんは現在62歳ですから、私よりも2歳年上です。

二枚目芸能人ですから比較するのもおこがましいですが、番組での企画とはいえ同世代の男性がかなり年下の女性から恋愛対象として認識されているという事実に驚き勇気付けられました。

ところが、SNSを見ていると私の感情とは正反対の極めてネガティブなコメントが並んでいました。

「キモい」「おじいちゃんと孫」「中高年のおっさんが勘違いするだけ」

と年齢差に対する違和感を示す人が、特に若い世代では多数派のようです。

また、羽賀研二さんの過去について言及する人もいたりします。確かに、過去を掘り返せば色々と埃も出てくるようですが、現時点で何か問題を起こしている訳ではありません。

実は、最近沖縄に行った際にご本人とゆっくりお話する機会がありましたが、話が面白く周りの人を巻き込む魅力に溢れた方でした。悪人や詐欺師といったイメージではなく、善人過ぎて人に利用されたり騙されたりするタイプのように見えました。

そもそも年齢によって人を評価したり、年齢差だけを見て第3者があれこれ勝手な妄想をコメントするのは何とも見苦しいものです。

誰かに迷惑をかけたり、法律のようなルールに反するのであれば問題ですが、単なる自分の感情で批判するのは筋違いではないでしょうか。

タレントの有名税と言えばそれまでなのかもしれませんが、普段は差別に関して過剰なまでのポリティカル・コレクトネスを前面に押し出してくる世論が、年の差カップルに見せる差別感の背景は果たしてどこにあるのでしょうか?

少なくとも、もし気に入らなければ、スルーすれば良いだけの話です。

アメリカでは79歳でパパになったロバート・デ・ニーロが話題になりましたが、個人の自由といった扱いでした。62歳で年の差カップルが成立したら反発される日本の反応は、どうも私には理解しにくいものです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年5月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。