黒坂岳央です。
誰しも1つや2つはコンプレックスを持っている。筆者も昔から人並み以上にたくさんのコンプレックスを抱えており、「どうやって克服すればいいのだろうか?」と悩み続けてきた。
ネットでコンプレックスについて検索すると「ありのままの自分を受け入れなさい」と出てくる事が多い。このような回答は昔からずっとそうだった。しかし、回答としてはイマイチに感じてしまう。お金で解決してしまえるコンプレックスなら、無理に我慢なんてせずにさっさと完全解決してしまった方が良い。
コンプレックスに対してより高い解像度で挑むなら、解決できるもの、できないものにわけてアプローチをするとよいだろう。
解決できてしまうコンプレックス
解決できてしまうコンプレックスについて、筆者の具体例をあげたい。
自分の場合は顔のヒゲだった。昔から大変濃くてすぐに青髭になる。第3者から見れば差なんてわからないが、写真撮影や人前に出る時はその直前にヒゲを剃るようにすることでなるべく濃く見えないように意識するなど大変な手間だった。
思い切って医療脱毛をやってみたら、それまでの悩みが一瞬で解決してしまった。今はかなり薄くなってヒゲが濃い悩みは完全に消えた。もう二度と悩むことはないだろう。昔の写真や動画を見ると「さっさとやっておけばよかったな」と思うと同時に我慢しなくて良かったと思う。
その他にも学歴コンプレックスも強かった。中学から不登校になり、高校は不良の多い工業高校だったので、周囲の人に学歴を聞かれるのがとにかく嫌だったので、適当にごまかしたりしてしまった時期もあった。だが大学への憧れは消えなかった。その後、我慢できず遅れて大学に入って卒業し、就職してある程度名のしれた会社に入ったしまったら、もう学校の名前などどうでも良くなってしまった。
現役生からずいぶん遅れての入学となったが、派遣社員として働きながらでも無理して大学に行ってよかったと思っている。行かなければ未だに大学という場所にコンプレックスを持っていた可能性はある。
こうしたお金や行動力で解決できてしまうコンプレックスは、無理にそのままの自分を受け入れるより、さっさと手に入れて消してしまったほうが良い。解決してしまえば、そのコンプレックスに二度と苦しめられることはない。
解決できないコンプレックスはどうする?
一方、お金や行動力でも解決できないコンプレックスは存在する。たとえばスポーツや芸術で夢破れたとか、身長や障害など後天的に変更することが難しいコンプレックスなどだ。もちろん、自分自身にもこうしたものがある。どうすればいいか?
結論的にはそれを受け入れてくれる相手を見つけることである。つまり、自分ひとりで無理に納得するのではなく、承認してくれる相手を作ることで解決できると思うのだ。たとえば身長が低い男性なら、その他の要素で勝負して結婚すれば身長のコンプレックスはかなりの程度緩和されると考える。
自分の場合は身長ではないが、あるコンプレックスを妻に承認してもらったことで、二度とそのことについて悩まなくなった。誰か一人でも深く認めてくれる人を見つけることができたなら、それで完全解決するコンプレックスもあるのである。
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誰しもコンプレックスを抱いているものだが、解決できるものは我慢などせずに解決してしまえば良い。自分の知る人物に50歳を超えて大学に入って卒業した人がいたが、「ずっと憧れていたから無理してでも大学へ行った。これで気が済んだので次のステージにいける」といっていた。経済的合理性ばかりを追求せず、時には自分の心が納得するためにもコンプレックスはお金で解決してしまうのはアリだと思うのだ。
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