国内線プレミアムクラスの「価値」はどこにあるのか?

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香川に出かけた帰りのフライトは高松空港から羽田空港までの短いフライトでした。フライト時間は1時間15分程度で、あっという間に到着してしまいます。新幹線で新横浜から名古屋に行くのと同じくらいの時間です。

今回は、修行も兼ねてプレミアムクラスというのに乗ってみました。エコノミーに比べて1万円ほど高い運賃でした。

プレミアムクラスは優先搭乗があって先に機内に入ることができますが、結局機内で待機しなければならないので早く入りたいとは思いません。混雑しているエコノミークラスであれば荷物の場所取りがあるから早く入るメリットがありそうですが、これは必要ありませんでした。

シートはエコノミークラスよりは広くなっていますが、フルフラットになる訳でもなく東海道新幹線のグリーン車に比べると貧弱です。これは機体が古かったからかもしれません。

朝のフライトでしたが、朝食のサービスがありました(写真)。

サンドイッチのような軽食は普通に美味しかったです。またお酒が飲み放題ということで、日本酒を注文してみました。私が好きな雪の茅舎という東北のお酒でミニチュアボトルで100mlです。半合くらいの量ですから軽く飲んでしまいました。お代わりも出来るみたいでしたが、機体が天候の影響でかなり揺れていたので2本目は控えました。

優先搭乗ができて、わずか1時間余りの機内で少し広いシートで過ごすことができ、軽食が付いて日本酒が飲み放題。これに1万円の価値は果たしてあるのでしょうか?

価格に見合ったサービスであれば追加のコストを喜んで払って利用したいと思いますが、「価格>価値」と感じるものには1円たりとも払いたいと思わないケチな私には不必要なサービスだというのが結論です。

もしかしたら、札幌便や沖縄便であれば飛行時間が長く、機体も新しかったりして別の感想になるのかもしれません。また、青い飛行機会社が合わないだけで、赤い飛行機会社なら別の感想になる可能性もあります。もしそうなら、もうこれは好みの問題です。

今年は青い飛行機会社に乗る機会が多くなりそうなので、別の路線でもプレミアムクラスを利用してみて、比較してみようと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年6月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。