企業は人手不足に対応して新卒者の初任給を大幅に引き上げる傾向にあり、「初任給バブル」と言われるほどの様相を呈しています。しかし、これにより教育や住宅に費用がかかる40代の子育て世代への賃金配分が減少しているとのことです。
初任給バブル「賃金の若手シフト?」子育て世代の嘆きhttps://t.co/f3JnnT4nyS
ベアの配分方法は「30歳程度までの若手層に重点配分する」と回答した企業の割合が高まっています。対照的に、45歳程度までの子育て世代や45歳程度以上のベテラン層は下がる傾向にあります。
— 毎日新聞 (@mainichi) June 16, 2024
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とくに管理職でない中高年労働者は賃上げの恩恵を受けにくい状況にあります。
中堅社員で戦意喪失する人も増えているとか。
これ結構深刻で、
初任給を上げないと新卒を取れない
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人手不足で優秀な新卒はもっと上位の会社に入社
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能力の低い高給の新卒爆誕
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中堅社員戦意喪失で退職の負のループが起きてる。中堅社員の給料を上げれない会社は、いま無理に新卒を取らないほうがいい。
>初任給が急騰、大卒5.68%上昇 pic.twitter.com/CJtniDg2T8
— お侍さん (@ZanEngineer) June 3, 2024
すでに影響が出てきているようです。
弊社、優秀な新卒を入れようとして初任給を上げた結果、僻地に飛ばされ毎年資格を取らされ激務をこなしている5〜9年目あたりが新入社員と給与が変わらないことに憤慨しごそっと辞めてるの、頭悪すぎる
— Aurora(かわいい) (@shiawase_aurora) March 3, 2024
しかし生涯賃金はかなりの程度運で決まってしまうのかもしれません。
初任給だけ上がってもなぁ……。
ワイも初任給バブルのタイミングに乗れてれば良かったんやけどな
運ゲーすぎるやろ— はせ⛩転職 (@Hase_Main) June 23, 2024
人手不足が叫ばれている現代社会において『お前が辞めても代わりはいる』と言われ続けた世代が「ごめん。◯◯君、いま辞められたら困るんだ。お願い、辞めるのやめて?」と訴えなきゃいけないの、流石に可哀想すぎる。
— 品質さん (@chokyori_tsukin) June 22, 2024
十数年前とは真逆のようでいて同じようなことが起きています。
春闘でむりくりに賃上げさせたら起こること。春闘やってる大手は賃上げされるが、やってない中小下請け、非正規雇用の給料が下がり、新卒採用数が減るだけ。人件費の原資は一定なのだからそうなる。
— jo shigeyuki (@joshigeyuki) January 20, 2011
社内での横並びもなくなりそうです。
横並びって昔から根強い不満を持つ人は多かったんだけど「そういうものだから、みんな我慢したんだから」で丸め込んでたんですよ。でも抜け駆けする企業が出てきたら一気に崩れそう(苦笑) https://t.co/MYmtCgCT2Z
— jo shigeyuki (@joshigeyuki) June 23, 2024
人手不足が進む中で役職定年も見直しの機運ですが、なかなかうまくはいかないようです。
運用が無理だと思うよ。総人件費は一定なんだから。30代40代の賃金を減らして50代に回すなら理屈も通るが、そんなことしたら若手のモチベーションが下がって辞めちゃう。そっちのがダメージが大きい/今は51歳の誕生日を境に、重要な管理職に就いている行員以外は一律で給与を引き下げている。26年以降… https://t.co/31RHAe7yuE
— 渡邉正裕 (@masa_mynews) June 17, 2024
あっちを立てればこっちが立たず、日本企業の試行錯誤はもうしばらく続きそうです。