人前で話す時に「あ〜」「え〜」と言ってしまう人が誤解していること(滝川 徹)

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セミナーや講座で話に詰まった時につい「あ〜」「え〜」などと言ってしまう。そんな人も少なくないだろう。しかし沈黙・「間(ま)」は必ずしも悪いものではなく、むしろうまく活用すれば聞き手に良いものだ。

そう語るのは現役会社員・副業講師の滝川徹氏。今回は、滝川氏の著書『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法』より、「間」を効果的に使った話し方について、再構成してお届けします。

「間」は文章でいうところの句読点と同じ

話が上手な人は「間(ま)」をうまく使いこなします。なぜ間が効果的なのか。それは「間」が文章でいうところの句読点と同じ役割を果たすからです。

長い文章を読む時、句読点がなかったら読みにくいし、理解しにくくなりますよね。それはバーっと文字だけ書いてあると、読むスピードに対して理解が追いつかないからです。

句読点があると、そこで一度読むスピードが落ちます。一瞬ではありますが、人はその一瞬で文章を理解できたりするのです。話をする時の間もこれと同じです。バーっとひたすらしゃべっていると、話を聞いてる側は理解が追いつかない時も出てきます。

だからそもそもゆっくり話すことが大事なわけですね。話の内容がむずかしいほど、話を聞く側は理解しにくくなります。そんな時こそ、「間」の出番です。

沈黙は悪いことではない

ある程度話して「この話はちょっとむずかしいかな」とか「ちょっと一気に話しすぎたな」と思ったら、話すのをあえていったん止める。そうして少し間をあけて、再び話をはじめるのです。そうすると文章でいう句読点と同じ効果を発揮することができます。話を聞く側に、こちらの話を理解・消化する時間を作ってあげるということです。

多くの人が誤解していると私が感じるのが、沈黙や「間」が良くないものと思い込んでいることです。話をする時、合間に「え〜」とか「あ〜」とか言う人がいますよね。単純に癖になっているということもあるのでしょうが、こういう人たちは沈黙することが良くないことだと思っているのではないでしょうか。

しかし先ほども書きましたが、沈黙は決して悪いことではありません。むしろ話を聞く側には、話を腹落ちさせて理解するために役立つ時間なのです。

沈黙や「間」は悪いものではない。この前提に立ってセミナーで話をしてみてください。沈黙の時間が長くなりそうだなと感じたら「少し考えるので待ってくださいね」と正直に言えばいいのです。

そう言えば受講者側も待ってくれます。全く問題ありません。「間」を上手に使いこなして受講者にわかりやすく話すように、心がけましょう。

滝川 徹(時短コンサルタント)
1982年東京生まれ。Yahoo!ニュース・アゴラで執筆記事が多数掲載される現役会社員・時短コンサルタント。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけにタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法(日本実業出版社)』他。

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編集部より:この記事は「シェアーズカフェ・オンライン」2024年6月26日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はシェアーズカフェ・オンラインをご覧ください。