”21世紀のバレエ学校レッスン”@パレ・ガルニエ。
世界7カ国のバレエ学校のガラ公演があるので、そのお稽古を一般公開。
1960年、当時の文化大臣アンドレ・マルロー(パリのアートシーンは、彼とひと昔前の文化大臣ジャック・ラングに負うところが多々)が、パレ・ガルニエで上演された「ダフニスとクロエ」を鑑賞中、ふと上を見上げてクラシックな天井画に思うところがあったそう。
で、「ダフニスとクロエ」の舞台&衣装を手がけたマルク・シャガールに天井画を描いてもらおう!と思いついた大臣は、幕間に早速画家を捕まえ、要請。長年来の友人同士とはいえ、もうおじいちゃんだった画家は躊躇したのだけれど、結局引き受け、この世にも美しい(訪ねた劇場の中で世界一美しいと思う)天井画が完成した。
オペラ座学校をはじめ、ロイヤル、ロイヤルダニッシュ、バレエ、ハンブルグ、サンフランシスコ、カナダナショナル、スカラ、ダッチナショナルの上級生たちの、基本のお稽古。
他の学校生徒たち、オペラ座とまた別の雰囲気のスタイルで興味深い。パリの女の子、とってもお上手な子が1人。もう1人いい感じの女の子と1人いい感じの男の子がいた。多分パリの子じゃない。誰がどの学校の子かわかるともっと面白かったな。
お稽古、見るのはもちろん、ピアノ演奏の選曲も楽しみ。大体がバレエ作品、あー、この作品あのダンサーよかったっけ〜、なんて過去を懐かしみながら、目の前のお稽古に過去の舞台を重ねて楽しむ。
あっというまの90分。お腹すいちゃったので、お昼ご飯食べに行こう。「釜喜利うどん」でハイボールとスパークリング日本酒で乾杯し、おうどんちゅるるん。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年4月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。