長引いて深刻になりつつある「薬の供給不安」は誰のせい?

ジェネリック医薬品を中心に医薬品の不足が3年以上も続いています。4月末時点で、医師の処方箋が必要な医薬品の23%が供給停止となっており、そのうち約7割がジェネリック医薬品とのことです。たしかに、調剤薬局に行っても「お薬がありません」と言われることがかなり増えたような気がします。

2020年以降に品質不正や法令違反が相次ぎ、出荷停止が続いたことが原因と言われています。しかし、それは結果であって原因ではないようです。

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一部のお医者さんは財務省のせいだと主張していますが・・・。

実際はもっと複雑な事情があるようです。

コメディカルの立場からも現状の分配方法に疑問の声が上がっています。

医療費は増え続けているのに、医薬品市場は伸びていないそうです。

抗生剤が足りなくて最適な医療が提供できないとお医者さんは言いますが、なぜか足りなくなっているのかという理由には頬かむりです。

医療制度存続のために譲るという考えは1ミリもないようです。

厚生省は苦肉の策で薬価基準を下げてそれを医療費に回すという事を繰り返してしまいました。

ここにきて、お医者さんと製薬会社との言い分は真っ向からぶつかります。

一部の国民や政党がマイナンバーに強烈に反対し、薬の転売ヤー対策も進んでいません

医師会の代弁者である武見厚生労働大臣の問題意識は、ここにはないようです。