「再エネ100%」の会社は雨の日は休むの?

このごろアップルのように再生可能エネルギー100%で稼働するだけでなく、下請けにも100%を求める会社が増えてきました。

でも再エネは太陽光や風力のようなお天気まかせのエネルギーですから、太陽光は雨の日は使えません。どうするんでしょうか。チャットGPTにきいてみました。

Apple社ホームページより

Q. 再エネ100%の会社は、雨の日は休むんですか?

「再エネ100%」の会社とは、使用するすべての電力を再生可能エネルギーでまかなっている企業をさします。再エネには太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどが含まれます。雨の日には太陽光は使えませんが、風力や水力など他の再生可能エネルギー源で補完できます。

Q. 風力や水力でも足りなかったらどうするんですか?

多くの再生可能エネルギー利用企業は、エネルギーを蓄電池に蓄えておくことで天候に左右されずに電力を供給することが可能です。蓄電技術の発展により、日照が少ない日や風が弱い日でも安定した電力供給が可能になります。

Q. 蓄電池のコストはいくらですか?

リチウムイオン電池のコストは1kWhあたり1万5000円から3万円程度です。ただ一つの電池で10年ぐらい使えますから、何回も蓄電・放電すると単価は1/100ぐらいにはなるでしょう。技術進歩も期待できます。

Q. それでも電気代の5~10倍。そんなバカ高い蓄電池をつけると企業は赤字になるのではありませんか?

企業は通常、地域の電力網に接続されており、再エネの供給が不足した場合には、他の発電所から必要な電力を購入します。

Q. それじゃ再エネ100%じゃないですね?

非化石証書を購入することで、直接的には再エネを使用していない場合でも、自社の電力使用が実質的に再エネ100%であることを証明します。これにより「100%グリーン電力」と発表することが法的に許されています。

Q. 非化石証書を買ったら再エネの発電量が増えるんですか?

非化石証書の購入は既存の再エネの環境価値を証明するものであり、再エネの発電量を増やすものではありませんが、間接的には市場の需要を高め、再生可能エネルギーへの投資を促進する役割を果たします。

Q. それじゃ再エネ業者がもうかるだけで、再エネ発電量は増えないですね?

非化石証書には、再エネ設備投資を増やす追加性がありません。そのため、再エネの発電量を実際に増加させるためには、追加性を持つ制度の導入や政府の支援、技術革新など、より包括的な取り組みが必要です。

Q. 非化石証書は会計操作で再エネ100%に見せる「粉飾」じゃないですか?

非化石証書が実質的な再エネ導入を伴わない場合、会計操作や「粉飾」として批判されることがあります。非化石証書の利用を適正化するためには、追加性の確保、透明性の向上、実質的な再エネ導入の取り組みが必要です。

…というわけで、チャットGPTは正直に「グリーン電力」が粉飾と批判されていることを認めました。非化石証書には実質的な意味はありませんが、「環境にやさしい」という企業イメージを買うものです。価格は0.4円/kWhぐらいなので、アップルのようにもうかっている会社にとっては安いものですが、下請けに押しつけるのはやめてほしいものです。