遅れるのが当たり前になってきたフライト出発時間

6月に出かけたギリシアとトルコの旅行では欠航もありましたが更に遅延も頻発し、乗り継ぎに間に合わず旅行のスケジュールが大幅に乱れました。

遅延は海外の航空会社だけの話かと思っていたら、国内のフライトでも最近は遅れるのが当たり前のようになってきています。

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原因の1つは空港の過密ダイヤです。乗客の搭乗が定刻に終わっても離陸する滑走路が混雑していたり、着陸してからもゲートが空いていないため待たされることがあります。

また、到着するフライトが遅れると、折り返しの出発が遅れてしまいます。遅れが積み重なって、1日の最後の時間帯になると遅延が当たり前になってしまうのです。往復を繰り返す区間では夕方から夜のフライトは午前に比べ遅延リスクが特に高まります。

恒常的に遅延するのであれば、そもそものフライトスケジュールに余裕を持たせれば良いのです。しかし、そうなると運航間隔が延びてしまい、輸送能力が低下して、需要に対応できなくなってしまいます。

根本的な解決には滑走路やゲートの数を増やして空港のキャパシティを高めるしかないのかもしれません。設備投資が必要でそう簡単には対応できる問題ではありません。

先週から出かけた宮崎の往復でも、両便とも遅延が発生しました。帰りの便(写真)の遅延したのはやはり到着するフライトの時間が遅れたことで、玉突き的に時間が押してしまったことが原因でした。

幸い今回は乗り継ぎ便がある訳ではないので、影響は軽微でした。

とは言え、このように遅延が続くのであれば、毎回ヤキモキすることになります。無理なフライトスケジュールを維持しようとするのではなく、現実的な時間に速やかに修正して欲しいものです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年8月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。