先日、某フリーアナの「夏場の男性の体臭が苦手」というSNSの凄くどうでもいい一言が炎上し、とうとう事務所も契約解除になってしまいました。
【参考リンク】フリーアナ川口ゆり、事務所と契約解消「異性の名誉を毀損する不適切な投稿行為が認められた」
その程度でクビになるとは恐ろしい時代になったもんだなと思う反面、事務所側の判断や業界の事情なども考慮すると色々と興味深い教訓も見えてきます。
もっとひどい失言なんていくらでもあるのに、クビになる人とならない人の差はなんなのか。そもそも、フリー〇〇ってどういう人たちの集まりなのか。いい機会なのでまとめておきましょう。
会社の判断基準はシンプルに「いるかいらないか」
そもそも件の人の発言ですが、特定の人に向けたものですらない個人の感想なので全然問題はないでしょう。
というか、そもそもオッサンの体臭が嫌いじゃない人なんているんですかね。筆者も大嫌いですね。
夏場に体臭きつめのオッサンが営業とかに来たら即追い返すと思います。
でも全然炎上なんてしませんから。理由は筆者自身が男だから。
男女間の軋轢が既に社会に根深く存在し、その文脈で“女子アナ”という、女性陣営中でもキラキラしている人が煽ったように見えたのが炎上の理由でしょう。
ちなみに世の中にはもっとすさまじい暴言を連発する女性もいますけど、全然キラキラしてない、っていうかそもそも女子っぽくないともちろん炎上することはありません。
では、なぜ大した発言でもないのに事務所はクビにしたのか。結論から言うと守るほどの人材ではないと判断したためでしょう。
後述するように、フリーアナというのは基本的に圧倒的な買い手市場であり、味噌がついてしまった人は今後の営業が非常に厳しくなると思われます。
これが地上波でレギュラー持ってる局アナ出身者とかだったら事務所の対応も全く違うものだったはず。
これは一般のビジネスパーソンでも同じですね。
筆者は今までに、痴漢で取り押さえられたり、酔っぱらって他人に暴力をふるったりしたものの、会社ではこれと言って処分されなかったケースを何人も見聞きしています。
理由はその人が組織にとって必要な人材だったから。
逆に、休み時間にマルチの勧誘したり、変な政治活動しただけで、別に法は犯してないのに懲戒解雇になった話も結構知っています。
理由は、その人たちが以前からなにがしかの問題のある人物だと会社側からみなされていて、切り捨てる絶好のチャンスだと判断されたためです。
結局のところ、普段から頑張って組織に貢献しているかどうかで処分の線引きはどうとでも変わるということです。
ここでも「会社と交渉できる人材になっておくこと」が重要なんですね。
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以降、
・低賃金買い手市場なのに、それでも人が集まる業種
・副業、独立で上手く軌道に乗せるコツとは
Q:「サラリーマンの様式美は消えていくんでしょうか?」
→A:「マナー研修あたりはしばらく残るでしょうね」
Q:「これから世界的不況が到来した場合、採用活動への影響は?」
→A:「コロナ禍を見ても明らかなように、危機はむしろ日本企業の変革を後押しするでしょう」
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編集部より:この記事は城繁幸氏のブログ「Joe’sLabo」2024年8月22日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はJoe’s Laboをご覧ください。