「2つの収益の源泉」に共通するのは「信用」

資産デザイン研究所は今月決算を迎えます。ありがたいことに会社設立以来12期連続で黒字になり。初年度は20万円足らずたった利益は●00倍に拡大。今期も業容を拡大することができました。

そんな会社の収益を支えているのは、自分が稼ぐ収益とお金に稼いでもらう収益という「2つの収益」です。

2つに共通するのは「信用」が収益の源泉になっていることです。

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自分でやる仕事は、メールマガジンやセミナー、そして投資家コミュニティ資産設計実践会などを通じての個人投資家に向けての投資情報の提供が中心です。マーケットの短期的な予想ではなく、普遍的に通用する長期の投資手法の情報提供や、一般には公開されていないインナーサークル情報の提供を行っています。

これらは実績に基づく「信頼」がなければ、ビジネスとして持続可能にはなりません。毎回の一つ一つの情報提供が実績として信用につながり、それが価値として認められることになるのです。

もう1つのお金に稼いでもらう収益に関しては、金融機関からの「信用」が必須です。

低金利での借り入れを行うことによって、投資対象のインカム収益とのギャップから定期的に安定した収益を得ることができます。

金融機関に対する必要な情報提供を怠ったり、借り入れ返済の延滞や遅延が発生すれば、信用を失い新たな借り入れはできなくなります。こちらも毎回の信用の積み重ねによって収益が実現していると考えることができるのです。

信用というのは構築するのには時間がかかりますが、一瞬で簡単に失うこともあります。

約束を守る、嘘をつかない、相手のメリットを考えるといった基本的な行動原理守ることで、信用が崩壊するリスクを防がなければいけません。

お金のために信用を売り渡してしまう人に出会うことがありますが、何とも残念なことです。どちらが大切なのかを考えれば、お金と信用を交換することは愚かな行動であることは明らかだからです。

150年を超える歴史を持つ虎ノ門の大坂屋 砂場さん(写真)で納豆そばを食べながら、信用についてそんなことを考えました。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年8月日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。