アートは「美術館で鑑賞」ではなく「購入して楽しむ」

美術展に最も頻繁に行くのは日本人だと言われています。それくらい、日本人はアートが大好きです。日本ではアートとは美術館に行ってお金を払って鑑賞するものというのが「常識」です。

しかし、有名なアーティストの作品を美術展に見に行っても、人だらけでゆっくり見ることもできません。

それよりも、自分が好きな作家の作品を購入し、毎日の生活の中で楽しんだ方が豊かな気持ちになれます。

しかも、作品を上手に選んで保有すれば、実物資産としての将来的な価値の向上も期待できるのです。減価償却や費用計上等の税制上のメリットを享受することもできます。

アート作品の購入はアートフェアやオークション等でも可能ですが、作家が所属するギャラリーに行ければベストです。

今回ソウルにあるビソンジュギャラリーを訪問する機会があり、直接作品購入することができました。

オーナーにシャンパンで歓迎してもらい、スペシャルディナーを食べながらギャラリーに展示されている作品を説明してもらいました。気に入ればその場で購入可能です。

また、ギャラリーに所属するアーティストの方もパーティーに参加し、自分が持っている作品の作者に会うこともできました。

私も会場にいたイ・ギソンさんとご一緒させて貰いました(写真)。イ・ギソンさんは日本の美術専門サイトでも紹介されている注目のアーティストです。

今回は、投資家コミュニティーの資産設計実践会メンバーも一緒に参加しましたが、その場で作品購入する人も続出しました。

ギャラリー訪問は誰でもできることではありませんが、日本人富裕層のアートとの付き合い方が美術展鑑賞から個人購入に変わりつつあることを実感するとても楽しくプライスレスな機会でした。

また来年も資産設計実践会メンバーと出かけたいと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年9月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。