本命の小泉候補は「進次郎構文」の無難な出馬会見(追記あり)

アゴラ編集部

自民党総裁選の本命とみられている小泉進次郎さんの注目の記者会見が行なわれましたが、中身は期待はずれ。

政策活動費などの「政治とカネ」の話は他の候補もみんな出している。ライドシェアは茂木さんも河野さんも出しているので、新味はありません。

はっきり打ち出したのは選択的夫婦別姓。これは河野さんも石破さんも出し、反対する人は今のところいないので、決まりでしょう。

https://twitter.com/heetono/status/1831909917713953176

目新しいのは解雇規制ですが、これも中身がよくわからない。小泉さんは厚生労働部会長だったので労働問題はよく知っているはずですが、具体策としてはリスキリングなどの現政権もやっている(効果のない)政策ばかり。河野さんも出した金銭解雇が出てこない。

エネルギー問題については「再エネも原発も活用して脱炭素化しながら供給力を強化する」という無難な答。

社会保障についてはゼロ回答。これは若い世代の代表として期待されていたのに残念です。

全体としては「党の刷新」とか「選択肢の拡大」とかいう精神論で、中身のない「進次郎構文」が多く、エネルギー問題や社会保障のような危ない争点から逃げたという印象。これは本命の候補として「金持ち喧嘩せず」ということでしょうが、総裁選で実のある論戦は期待できません。

【追記】話題の自称ジャーナリスト、田中龍作さんの質問はこれ。まるで仕込んだんじゃないかと思うほど見事な答で、小泉さんの株が上がりました。

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