家で観ずにあえて映画館へいく3つの理由

黒坂岳央です。

先日、上映されたエイリアンロムルスを映画館で視聴してきた。筆者はこの映画に限らず、よく映画館に足を運ぶようにしている。今どき、数多くの動画配信サービスがあり、自分も複数のサブスク契約をしているのでその気になれば家で見ることもできる。

だが、「あえて」令和の今映画館へいく理由があるのだ。映画離れ、コスパ悪いと言われがちな今、感情をビビッドに刺激するためにもたまに映画館で映画鑑賞をすることを提案したい。

dolgachov/iStock

理由1. 音響が良い

映画は映像と音で構成されているので、「音の質」は作品の良さの多くを占める要素である。いや、人によっては映像美以上に音の良さを重視するサウンドマニアもいる。自分もサウンドはかなり好きで、普段から音にはかなりのこだわりがある。しかし、家族がいるので自宅でドアがガタガタ振動するような低音を出すことは難しい。

だが映画館なら大迫力の音を存分に楽しむことができる。宇宙船が飛んでいくシーンでエンジン音が後方から左、右へと音が抜けていくのを感じると「なんて素晴らしい音なんだ」と思わず鳥肌が立つこともある。

理由2. 4DX体験

最近の映画は3Dや4DXに対応していることが少なくない。4DXとは雨のシーンで水が降り、風が吹き付け雷鳴とともにピカピカとフラッシュ、椅子が動くなど体全体で楽しめる遊園地のアトラクションのような鑑賞スタイルである。

大げさに聞こえるかもしれないが、4DXはまるで映画の登場シーンに自分が居合わせるような没入感を作り出してくれる。尚、メガネをかけている人は水しぶきがレンズに付いて前が見えづらくなるので、座席のスイッチで水しぶき機能だけOFFにすることもできる。

ちなみに本作品はSFホラーなので、お化け屋敷に連れて行かれたような恐怖体験ができて大いに感情を揺り動かすことに成功した。自宅で鑑賞していても絶対にこの感覚を味わうことはできない。

理由3. 映画に全集中できる

自宅で映画鑑賞となると、会話シーンをバンバン飛ばしたり、スマホ通知が気になって途中で視聴をやめたりとよほど面白い作品を除けばイマイチ集中できないことがある。

だが映画館なら自分で勝手に飛ばすこともできないし、スマホは機内モードにしているので全集中できる。そもそも、理由2で述べた4DXのおかげで、否応なしにスクリーンの向こう側へ意識を連れて行かれるので集中しないほうが難しい。

映画を最高に楽しむコツ

今どきあえて映画館へ行くメリットは3つあると述べた。一方で、意識することで映画館での鑑賞を最高に楽しむTIPSがあるので取り上げたい。

1つ目は平日の午前中か昼間に行くことだ。自分はいつもそうしているのだが、平日の映画館はガラガラ。昨日は初上映日だったにも関わらず、自分の他には数人しかおらず、ほぼ貸切状態なので周囲に気を使う必要はない。

2つ目は人気の列を避けるのだ。一般的に映画は真ん中の列が一番見やすいとされるので、ガラガラの時でも真ん中の列だけは観客が集中してしまう。そうなると、ヒソヒソ声やスマホの振動音にじゃまされるリスクが一気に高まる。そこでおすすめは真ん中の列を避けて座るのだ。

3つ目はできるだけ期待値の大きな作品を選ぶことだ。「話題になっている作品だから」という理由だけで選ぶと、自分には合わない場合は途中で鑑賞をやめるかどうかの意思決定が生まれてしまう。そのため、理想としては自分が好きなシリーズや、名作の続編が望ましい。それなら「大外れ」のリスクは回避できるだろう。

自分が子供の頃は、どこも映画館は混雑していた記憶があった。しかし最近は貸切状態に近いことも少なくなく、時代は変わったのだと痛感させられる。だが、自宅鑑賞にはない価値が映画館にはあるので「最近、感情が乾いて感動がなくなった」という人にこそ、4DXの大迫力に触れてもらいたいのだ。

 

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。