「アメリカに自衛隊の基地を置くべき」石破茂元幹事長が明かした“驚きの秘策”
「(米国に)一定期間自衛隊が駐留することを想定して、在米日本自衛隊地位協定を結ぶこととすれば、はじめて『同一、対等』の地位協定を結びあうことができる。
実際にこの話を米国当局の高官に何度かしてみたことがありますが、概ね好意的に受け止められました。もちろん、実際に進めていくのはそう簡単なことではありません。戦後の日米関係の根幹的な部分ですから。しかし、間違いなく日米同盟の強化、抑止力の向上につながる施策ということを国内外で説明していかなければいけないと思います」
ぼくは自衛隊の海外基地はあるべきだと思います。ジプチでも経験を積んでいますから割合スムーズに行くのではないでしょうか。日米安全保障条約の観点からは米国が望ましいのでしょうが、今後のことを考えればオーストラリアも考慮すべきです。
陸自だけではなく、海自の航空部隊、空自も利用するようにすべきです。
極論をいえば実弾射撃は全部海外で行えば、国内にバカ高い保証費を払う必要もなくなります。
それと、その場合は装備を全部おいておき、整備担当者も置くべきです。駐在はローテーションでも退職者をあててもいいでしょう。あるいは現地人を一定採用してもいい。
この訓練用機材を有事は予備の装備にすることができます。特に陸自の場合編成数以上の装備を買わないという悪癖がありますから、はじめから海外用の装備を調達すべきです。
陸自の場合、ヤキマで演習の度に装備を持ち込んでいますが、コストと手間が無駄です。
時差という点では、時差がほぼないオーストラリアの方が有利です。しかも夜中の便で寝て移動すれば体も楽です。
また研究開発の実験場や拠点も置くべきです。我が国では長射程の火器の発射は不可能ですから、広大な演習場があれば火力試験場としても使えるでしょう。オーストラリアであれば共同開発の拠点にもできるでしょう。また他国に演習場を貸し出すこともできる。
研究開発もヤキマならばシアトルなどにも近く、色々と便利でしょう。
また有事に備えての弾薬庫も建設すべきです。土地代も、地元に払う迷惑料も、日本につくるよりも遥かに安いです。更に来年度の予算で見込まれている陸自装備のモスボールも行えばいい。米国には専門の業者もいるし安いコストでモスボール保存ができるでしょう。
単に訓練基地ではなく、総合的に有事に備えたデポと、研究開発拠点として複合的な施設を目指すべきです。
【本日の市ヶ谷の噂】
北海道の陸自部隊は充足率45%を割っている部隊も存在して、部隊としてはすでに機能不全、との噂。
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European Security & Defenceに寄稿しました。
JGSDF calls for numerous AFVs within Japanese MoD’s largest ever budget request
東京新聞にコメントしました。
兵器向け部品の値段「見積り高めでも通る」 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 「ばらまき」と指摘も
月刊紙の爆弾に寄稿しました。
Sony 世界中の軍隊から絶賛される”軍事企業”
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
海上自衛隊の潜水艦メーカーは2社も必要あるか川重の裏金問題で注目される潜水艦の実態
月刊軍事研究8月号に防衛省、自衛隊に航空医学の専門医がいないことを書きました。
軍事研究 2024年8月号
編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2024年9月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。