iPhone15を1年仕事に使って感じたこと

黒坂岳央です。

先日、iPhone16の発売が発表されたばかりだが、同時にiPhone15 Pro Maxの発売から間もなく一年が経過する。発熱問題やバッテリー問題、USB-C対応やチタニウム素材、ハイエンドゲームも動作するなど何かと話題を呼んだ機種だったが、自分が一年間、毎日仕事に使用して良かったこと、そうでないことを取り上げたい。

良かったこと1.USB-C対応

個人的に一番良かったと感じることはUSB-C端子に対応したことである。これにより、イチイチライトニングケーブルの変換アダプターを使わなくても様々なデバイスを使用できるようになった。

中でもPCとのデータ以降に便利なのがUSBメモリである。筆者が使用しているのは10Gbpsの超高速データ転送に対応している機種で、膨大な録画データを文字通り、本当に一瞬で保存できる。初めて使った時はあまりに一瞬で終わったので、データ転送がいつの間に始まって、いつ完了しかに気づかなかったほどだった。これには心底驚いてしまったし、Airdropを使う必要がないので非常に便利と感じる。

また、USB-C対応のキーボードを接続すれば、有線接続も可能で外出先でフルキーボードを使える魅力はあまりにも大きい。「それならBluetoothを使えばいいではないか」と反応がありそうだが、世の中のすべてのキーボードを無線対応しているわけではない。また、対応していてもメーカーによっては、体感レベルの遅延になる場合もあるし、ワイヤレスレシーバー必須の機種も多い。

だが、とりあえずUSB-C接続のキーボードがあれば、何ミリ秒の遅延かを購入時に確認する必要もないので安心である。一応、自分はLIGHTSPEEDワイヤレス接続に対応したロジクールキーボードを一台持っているが、打ち心地の好みでKeychronを使用している。これがiPhoneで使えるのは本当に感激だった。

良かったこと2.ビデオ録画

iPhoneといえばカメラの画質が話題だが、自分は仕事で使う時はほぼ100%が「ビデオ録画」なのでiPhone15にもそこを期待して購入した。

結果から言えば非常に良かった。まず、録画中に光学5倍ズームに対応しており、また等倍、3倍、5倍などとプリセットの段階から選ぶのではなく、きめ細やかにズームができる。

さらに使い勝手を高めてくれたのがアクションボタンの存在だ。自由に起動アプリを決められるボタンなわけだが、自分はビデオ録画が立ち上がるように設定したのでビデオカメラ顔負けの立ち上がりの早さであり非常に便利だ。

加えて暗い場所でも録画も、ノイズレベルは非常に小さく最新機種のGoProと比較しても明るく撮影できるので本当に満足している。世の中には数多くの機種があるが、夜間録画についていえばiPhoneはトップクラスだろう。

気になること.IME入力モード

だが、どうしても「これはできれば改善してほしい」と感じる点が一つある。iPhone15の機種に限った話ではないし、以前の記事にも書いたことがあるが、外部キーボード使用時の日本語入力システムだ。iPhoneはGboardというGoogle製の日本語入力システムをインストールできるが、外部キーボード使用時だけは強制的にプリインストールIMEに戻されてしまう。

筆者のように毎日大量の文章を書く人間からすると、これは非常に大きなことである。なぜなら正直言ってプリインストールIMEの日本語変換力は、かなり使いづらいと感じるからだ。漢字変換や使い勝手の面では、どうやってもGboardより優れているとはいいづらい。

Apple側としてはセキュリティレベル向上のために仕方なくの対応策だと思うのだが、できればAndroidのように外部キーボードでGboardが使えるようになるか、プリインストールIMEの向上を実現してほしいと切に願う。短文作成ならいざ知らず、外出時に長文入力を想定する時はiPhone1台ではなくMacbookの持参を余儀なくされてしまうためだ。

気になることもあるが、概ねiPhone15には非常に満足している。事前にあちこちで報告が上がっていた発熱問題は起きず、問題なく毎日使用している。

 

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。