年金月38万円ではぜいたくできないのか?楽観的な財政検証と不安を煽るメディア

2024年は、公的年金の財政状況を確認するための5年に1度の財政検証が行われる年です。この検証では、厚生労働省が将来の年金給付水準の見通しを示しました。現在30歳の夫婦が65歳になった際に、2人合わせて受け取る年金額は月38万円と見込まれています。この財政検証が楽観的すぎるということと日経新聞の「年金だけでぜいたくできないのは問題だ」という論調に疑問の声が多くあがっています。

厚労省が7月に公表した財政検証によると、厚生年金に加入している現在30歳の世帯が65歳で受け取るひと月の平均額は21.6万円と女性は16.4万円で合わせると月38万円となるということらしいです。

経済誌なのに自助努力は否定的なようです。

記事を真に受けて年金だけで生きて行けないと絶望する人も現れてしまいました。

また金額は物価上昇の影響を除いて算出しているとのことですがその算出方法が甘いという指摘も。

ことしの10月からパートでも条件を満たせば厚生年金に加入することになっていますが厚生年金の支給が減っていくのは目に見えています。

年金が大規模なねずみ講であり、生活すべてをまかなうための制度ではないということにはやく気づいたほうがいいのかもしれません。

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