難破寸前政権
大丈夫かあ?
政権発足前夜、早くもボロのオンパレード・・・
自民党総裁就任から、石破の言動への評価は日をおうごとに厳しさを増している。
思いつき、認識不足、豹変、言行不一致、有限不実行、はては女性蔑視——昭和の当時大学生だった石破と夫人の出会いのエピソードとプロポーズの経緯を聞いてゾッとした人は少なくないようだ。このようにこの石破新総理の言動にはすでにツッコミどころ満載なのだ。
このどうしようもないツッコミどころ満載をさらけ出したこの御仁が組閣した新内閣閣僚各位に伝染しないことを祈るばかりだ。
荒海への船出ー伊達メガネが曇る
本日晴れて首班指名で日本国政府のトップ・総理石破であるが、すでに波の高い荒海への船出になってしまった。
なぜか?——それは最大の同盟国がすでに石破にイエローカードを出しているのである。
米国は日米同盟強化はもちろんのこととするも、日米地位協定の見直しには強烈な反発を示しているし、アジア版NATOには否定的だ。そもそも1950年代にアジア版NATOを目指した東南アジア条約機構(SEATO)が破綻した歴史をこのオトコは知らないのか。中国が警戒しているのは当たり前だが、アジア版NATOの想定されるアジアの参画国は一皮むけば親中国である国が少なくない。その限りにおいてアジア版NATOの政治的目的が一致することなどあろうはずがない。
SEATOの失敗の根本原因をキッシンジャーは次のように断じている。
SEATOに欠けていたものとは、共通した政治目的と相互援助の手段であった。
石破の船出は、すでに海図を失って漂流している。難破するのも時間の問題であろう。
格好をつけるのはお得意のようだが、早速メッキが剥がれてきた。
石破に伊達メガネをかけるように進言したのは夫人だと言われている。目つきを隠すためなのか・・・その伊達メガネも今日の国会の氏の容貌を見るに、これまでのものとは違いバージョンアップした模様。
しかし、首班指名の様子をみるに、目つきは相変わらずで隠しようがなく、立憲民主・小川の殺気立った鋭い攻め言葉の前にメガネは脂ぎって曇っているように見えた。
〝ルールを守る政党〟のルール破りのトップ
なぜ荒海となってしまったのか——典型的な自業自得である。
私はこのオトコを2021年に変節漢であると断じた。
石破のワンフレーズは「(自民党を)ルーツを守る政党に」であった。9月27日、自民党総裁に選出されるや、記者会見で次のように述べた。
ルールをきちんと守る政党でなければならない。そして守っているかどうかが、きちんと国民に検証されるような仕組みを作っていかなければならない。
党派閥の裏金問題を念頭に、来たる総選挙での公認ルールに関して言及したのであった。
しかし、今日までに判明したことは、公認するか否かの判断には党本部は事実上関与せず、〝各県連で公認の可否を決定し、党本部はそれを追認する〟ことにしたという。公認締め切りは10月7日で、解散が10月9日であるから、選対委員長の小泉進次郎氏を軸に党本部が何らかの判断を差し込む余地などない。ましてや国民の検証どころではサラサラない。
これでは、裏金議員の公認問題にルールを敷き、〝きちんと守る〟とは到底言えない。
厚顔無恥な変節漢を遥かに通り過ごして、これでは詐欺師の言である。
『納得と共感』内閣——もう一つの荒技が招いた漂流
石破は首班指名で総理になる前に、総理の専権事項である衆議院解散に言及するに止まらず、あろうことか、解散ー総選挙の日程まで宣言してしまった。そんな前例はないという。
一体どうした石破。
理由はあからさまである——権力の行使という甘い罠に溺れてしまったのである。
そして、石破周辺の重鎮は『こいつのメッキはすぐ剥がれる、地金が出てしまう前に急いで総選挙をやってしまわないと大変なことになる』と圧をかけたに違いない。石破のこれ以上の〝失言〟を恐れて前倒しの圧をかけまくったのであろう。
石破は責任ある立場についてしまったがゆえに最早妖しげな言質を弄して逃げることはできない。石破は、その政治信条を自ら破ることによって自死したに等しい。
この解散はいわば〝政権を安定させるため〟の逃げ切り解散であり憲法の定めにそぐわないし、自民党政権のエゴであり〝大義なき解散〟である。
そんな輩に荒海の航海などできようはずがないのである。願わくば国民を巻き込まずに独りで漂流していただきたいものである。
10月1日、午後9時過ぎから官邸で内閣発足を受けた会見を行った。
締めの言葉は『納得と共感』内閣と述べた。
大義なき解散は何人の納得も共感も得られようはずがない。
そして派閥の裏金問題に対する石破の対応には誰も納得していない。
すでに大嘘つきというほかない。