「迷ったら買う」ようになった理由

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最近、まとまった支出をすることが増えています。

例えば、アンティークロレックスや日本刀のような投資対象資産、ワインやシャンパンのような嗜好品、さらに宝飾品などです。

アンティークロレックスは今月7本目を手に入れる予定です。日本刀も4振り購入して、ワイン、シャンパンは1ヵ月で50本近く買い、宝飾品も有名ブランドのものを毎月のように買い集めています。

共通するのは「迷ったら買う」というスタンスです。

「迷ったら考える」から「迷ったら買う」に変節した理由はいくつかあります。

まず何といってもインフレです。実物資産の購入には節税対策という側面もありますが、円で現金を持っているよりも実物資産に換えておいた方が安心感を感じます。

円の価値が下がれば下がるほど、相対的にものの値段が上がっていくことになるのです。日本円に限らず、中央銀行が発行する法定通貨に対する悲観的な見通しがその根底にあります。

また、人気のあるワインやシャンパンはインフレや円安によって、値段が高騰するだけではなく、需要によって価格が高騰を続けています。

先日も私が気に入って飲んでいるシャンパーニュの価格が突然2倍近くまで高騰しました。想定外の急騰に驚いています。

今後同じようなことが繰り返される可能性があり、少なくとも自分が飲みたいと思っているワインやシャンパンに関しては、これから飲む分は買い揃えた方が良いと考えました。

さらに、宝飾品は有名ブランドの価格設定が需要拡大と共に強気になっています。あるフランスの有名ブランドは年に4回価格改定をして、価格を引き上げています。

有名ブランドの宝飾品は使っても劣化する事はほとんどなく、定番であればデザインが変わることもありません。

将来買おうと思っているものであれば、今のうちに安く買って、長い間使えば合理的です。しかも、売却したくなれば買取会社がすぐに買い取りしてくれます。

「迷ったら買う」のは、インフレや価格の高騰だけではなく、自分に残された時間のことを考え始めたからというのもあると思います。

やりたいことをやれる時にやっておいた方が良いのと同様に、買いたいものは買えるうちに買っておいた方が良い。特に数が限られていて手に入りにくいものは、買いたいときにはもう無いかもしれません。

という訳で、自分が欲しいと思い、価値が上がっていく「実物」をこれからも購入していこうと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年10月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。