身から出た錆
れいわ大石あきこ「450万円記載漏れ修正は自民党の裏金と一緒にするな」
ちょ
なんで私が裏金議員やねんw— 大石あきこ れいわ新選組 衆議院議員 大阪5区 (@oishiakiko) October 3, 2024
大石あきこ事務所の収支報告書訂正手続きの一部を切り取って「大石あきこは裏金議員」なる無理スジのデマが流されています。
大石あきこは裏金議員ではありません。
提出した収支報告書に自らミスを見つけ、約2か月後に自ら訂正を申告した議員です。そのミスについては申し訳ないです。…— 大石あきこ れいわ新選組 衆議院議員 大阪5区 (@oishiakiko) October 3, 2024
れいわ新選組の大石あきこ議員の政治団体【大石あきこと歩む会】の令和4年分の政治資金収支報告書について、450万円分の収入の記載漏れがあったため修正申告していたことがSNSで話題になりました。
大石議員は、そのことに対して「「大石あきこは裏金議員」なる無理スジのデマが流されています。」「提出した収支報告書に自らミスを見つけ、約2か月後に自ら訂正を申告した議員です。そのミスについては申し訳ないです。」「自民党の裏金問題は、このようなミスではなく、長年にわたり、組織的、意図的に不記載にして裏金を作ってきた犯罪です。混同し、自民党の犯罪を矮小化することはやめてください。」などと投稿。
要するに「450万円記載漏れ修正は自民党の裏金と一緒にするな」と言っています。
国会議員関係政治団体 オ/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]
https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/33735/04ak0753.pdf
修正した自民党議員についても「裏金は犯罪、自首せえ」と言っていた大石議員
#日曜討論
れいわ・大石あきこ
⇒自民党の派閥が議員個人に裏金を渡していた問題を政治団体に渡したけど不記載やと合法化して逃げようとしている問題。
議員に派閥が裏金を渡すのは派閥も議員も犯罪で政治資金規正法変えなくても処罰できる。 pic.twitter.com/mp6ZKDooqu— あらかわ (@kazu10233147) February 4, 2024
大石議員は、政治資金パーティー収入の報告漏れがあった自民党議員が軒並み訂正申告した後において、「裏金は犯罪、自首せえ」という趣旨の発言をしていました。
結局、自民党議員の会計責任者は10名ほど略式起訴、秘書も起訴猶予になった例がありますが、現職議員は起訴されていません。*1
嫌疑が持ち上がった後に自民党から除名済の池田佳隆、離党済の大野泰正、谷川弥一の元議員らが政治資金規正法違反で起訴・略式起訴されていますが、大石議員が対象にしているのはそれ以外の議員ですから、かなり苛烈な主張をしていたことになります。
その結果、大石議員に関する修正申告についても批判が湧き起こったと言えます。
大石あきこと歩む会の政治資金収支報告書に匿名寄附:どう処理したのか?
さて、大石あきこと歩む会の収支報告書には、個人からの匿名寄附が記載されています。個人で20万円というのはかなり大きな額です。
政治資金規正法では、匿名寄附は禁止されています。
(政党匿名寄附などを除く)
政治資金規正法
第二十二条の六 何人も、本人の名義以外の名義又は匿名で、政治活動に関する寄附をしてはならない。
2 前項及び第四項の規定(匿名寄附の禁止に係る部分に限る。)は、街頭又は一般に公開される演説会若しくは集会の会場において政党又は政治資金団体に対してする寄附でその金額が千円以下のものについては、適用しない。
3 何人も、第一項の規定に違反してされる寄附を受けてはならない。
4 第一項の寄附に係る金銭又は物品の提供があつたときは、当該金銭又は物品の所有権は、国庫に帰属するものとし、その保管者は、政令で定めるところにより、速やかにこれを国庫に納付する手続をとらなければならない。
5 前項に規定する国庫への納付に関する事務は、政令で定めるところにより、都道府県知事が行うこととする。
1000円を超える匿名寄附を個人から受けた場合には、その財物は国庫に帰属するため、そのための手続をとらなければならないと定められています。
ところが、大石あきこと歩む会の収支報告書では、この点に関する支出の記載がありません。いったいこの寄附分はどこへ行ったのでしょうか?
ともかく、このような記載方法が許されているのか?という点も含めて、疑問が残る状況と言えます。従前から収支報告書に関して厳しい発言をしていた大石氏としては、説明責任を果たすべきなんじゃないでしょうか?
*1:自民党派閥の裏金問題と向き合った東京地検特捜部、被害者は「国民」の事件を読売新聞社会部デスクが読み解く : 読売新聞
編集部より:この記事は、Nathan(ねーさん)氏のブログ「事実を整える」 2024年10月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「事実を整える」をご覧ください。