SNSからリアルな人間関係まで、現代社会の悩みを解決するちょっとした「考え方」のヒントが詰まった本を紹介します。
「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」(Jam 著、サンクチュアリ出版)
[本書の評価]★★★★(80点)
【評価のレべリング】※ 標準点(合格点)を60点に設定。
★★★★★「レベル5!家宝として置いておきたい本」90点~100点
★★★★ 「レベル4!期待を大きく上回った本」80点~90点未満
★★★ 「レベル3!期待を裏切らない本」70点~80点未満
★★ 「レベル2!読んでも損は無い本」60点~70点未満
★ 「レベル1!評価が難しい本」50点~60点未満
SNSのモヤモヤとは
「SNSに書かれている悪口が、自分のことに感じる」
「みんなにいい人を演じて疲れる」
SNSからリアルな人間関係まで、現代社会の悩みを解決する目からウロコのちょっとした「考え方」のヒントがここにありました。繊細、イライラ、気にし過ぎの「悩みすぎる人」との上手なつき合い方について解説します。
SNSには、相手がメッセージを読むと「既読」と表示される機能があります。すぐに確認ができて便利な反面、既読なのに相手から返信がこないと、「無視された」「私のことはどうでもいいんだ」と思ってしまうことがあります。
不安になったり、イライラしてしまったりする時は、「自分ができること」を基準に、相手の事情を考えていることが多いと思います。自分がいつでもスマホを見られる環境で、まめに返事ができる状況だと「自分はできているのに、どうして相手はできないの?」と考えてしまうことがあるのでしょう。
どんなに道具が便利になっても、使っているのは人間です。好きな時にスマホが見られない人もいるし、文章を書くのが苦手な人だっています。だから、相手から望んでいた反応がもらえなくても、気にすることはありません。
スマホは高機能になりましたが、人の事情は変化していないと解釈することもできます。そう思うと、少し気持ちに余裕が生まれるかもしれません。
既読スルーされてしまったら
SNSは人と簡単につながることができる半面、簡単に離れることもできます。突然ブロックされたり、自分をフォローしてくれる人が減ったりすると、相手から一方的に縁を切られたように感じて、嫌われたのかなと落ち込んでしまうことがあります。
もし何らかのトラブルが原因で交流が途絶えたなら、それは理由がわかった時に対処すればいいのです。不安なっても一喜一憂しないことです。
LINEの既読を頻繁にチェックして、再読み込みボタンを頻繁に押しても状況はかわりません。これは、相手の気持ちに振り回されていることと同じことです。相手の返信や既読が遅いことで不安になり、苦しくなっているだけなのです。
こういう人は、相手の否定的な感情や状況を想像しています。独りよがりに怒ったり喜んだりしているに過ぎないのです。このような時には放っておくのが一番です。LINEを相手に独り相撲をとっても勝ち目はありませんから。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)