リール(パリ17区)

クリエーション系フロマージュが得意なフロマジュリー「リール」へ。

お店に入ると同時に、フロマージュのよい香りに、お鼻がうっとり。うわぁ、サン=ネクテール、サン=フェリシアン、ポン=レヴェック、バノン、フレッシュなシェーヴル達、おいしそ〜。

ボーフォールとアボンダンス味見させてもらい、芳醇な味わいに心はすっかりサヴォワ地方。風光明媚この上ないアラヴィ渓谷で、牛さんたちと触れ合いたい(あと、フロマージュとビスキュイ・サヴォワも食べたい)。

オーナーのルカは、「ローラン・デュボワ」で長年働いていたそう。普通のフロマージュたちの完璧な熟成具合に心惹かれるけど、今日の目的は、お店の名物クリエーション系。

クロタン・ド・シェーヴルに白さくらんぼのコンフィ&カルダモンをトッピングしたのと、ブリア・サヴァランにクロニンニクと白胡椒を香らせたものをゲット。サン・マルスランにオリーヴオイル&唐辛子まぶしたのも気になるけど、また今度。

すぐ横のパン屋さんで天然酵母のバゲッドと、通り道にある「アルノー・ニコラ」に寄って大好物パテアンクルートとハムも荷物に加える。お家に戻って早速いただきます。

フレッシュでまろやかなこの時期ならではの爽やかなクロタンに、繊細な甘さのさくらんぼコンフィが最高に合う。そしてカルダモンがなんとも爽快なアクセント。お見事〜!このさくらんぼコンフィ、どこのだろう?欲しい。2個じゃ足りない。5つくらい乗っけて欲しい🐐

バターのようにどこまでも滑らかでクリーミーなサヴァラン、状態がよすぎて、それだけで感動。黒ニンニクの旨みがフロマージュのコクをより深め、白胡椒がキュッと引き締めてる感じ🐮
どちらも傑作、美味至極。

口直しのパテは、もちろん文句なしのおいしさ! アルノーのシャルキュトリー、というかパテクルートは生地が完璧な好みで(焼き方に秘密あり)天下一品。

ご機嫌においしいフロマージュに、バゲッド、シャルキュトリー、ワイン。料理する気になれない。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年7月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。