国連女性差別撤廃委最終報告、男女平等のため皇室典範を改正しろと勧告

侵略装置だろう

国連女性差別撤廃委、男女平等のため皇室典範を改正しろと勧告

10月29日、国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)は、日本に対する審査結果(最終報告)を発表し、皇室典範の改正を勧告しました。

UN women’s rights committee publishes findings on Benin, Canada, Chile, Cuba, Japan, Lao, New Zealand and Saudi Arabia | OHCHRのセッション ページ*1の日本の国旗の所にある”Concluding observations”がそれです。

Concluding observations on the ninth periodic report of Japan*2

…The Committee recommends that the State party look at good practices of other States parties that have reformed their succession laws to ensure equality of women and men, and amend the Imperial House Law to guarantee equality of women and men in the succession to the throne.

委員会は、締約国に対し、男女平等を確保するために皇位継承法を改正した他の締約国の好事例に注目し、皇位継承における男女平等を保障するために皇室典範を改正するよう勧告する。

皇位継承と男女平等は無関係、日本政府も「取り上げる事が不適切」と反論済み

国連女性差別撤廃委員会において、日本政府は既に「我が国の皇室制度も諸外国の王室制度も、それぞれの国の歴史や伝統を背景に国民の支持を得て今日に至っている。皇室典範に定める我が国の皇位継承の在り方は、国家の基本にかかわる事項であり、女性に対する差別の撤廃を目的とする本条約の趣旨に照らし、委員会が我が国の皇室典範について取り上げることは適当ではない」旨を反論しています。

これまでの女子差別撤廃委員会に関しては⇒女子差別撤廃条約|外務省

従来の流れを見ると、今回の最終見解に対して日本政府が見解を出して、無視することになるでしょう。国内では、野党からこの勧告を持ち出して国会質疑が為されたり質問主意書が提出されたりするんじゃないでしょうか。

なお、旧皇族男系男子の養子縁組と平等も無関係であることにつき⇒旧皇族の皇籍復帰・養子縁組に関する内閣法制局の解釈論

*1:https://tbinternet.ohchr.org/_layouts/15/treatybodyexternal/SessionDetails1.aspx?SessionID=2715&Lang=en
*2:https://tbinternet.ohchr.org/_layouts/15/treatybodyexternal/Download.aspx?symbolno=CEDAW%2FC%2FJPN%2FCO%2F9&Lang=en

日本の皇室 2021年 Wikipediaより(編集部)


編集部より:この記事は、Nathan(ねーさん)氏のブログ「事実を整える」 2024年10月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「事実を整える」をご覧ください。