日本人でも混乱する「同じ場所に異なる駅名」の謎

御徒町界隈のB級グルメが好きで、最近出かける機会が多いのですが、あまり馴染みのあるエリアではないので地下鉄メトロの駅名表示に戸惑うことがあります。

JR御徒町駅で降りていた時はあまり気になりませんでしたが、大江戸線を降りて出た同じ地下鉄の入り口に、それぞれの路線の3つの駅名が書いてあります。

大江戸線の上野御徒町駅
銀座線の上野広小路駅
日比谷線の仲御徒町駅

です。

さらに少し離れたところにJRの御徒町駅もありますから、4つの駅名が混在していることになります。

御徒町以外にもこのような場所はたくさんあります。

千代田線の明治神宮前駅とJRの原宿駅
三田線の三田駅とJRの田町駅
千代田線の代々木公園駅と小田急線の代々木八幡駅

など、キリがありません。

東京に住んでいる日本人でもあまり行かない場所の場合、どの駅とどの駅がつながっているのか調べないとよくわかりません。

逆に同じ駅名にもかかわらず、距離が離れていて乗り換えに時間がかかる駅もあったりします。

歴史的な経緯から、駅名に愛着を持つ人もいて統一することが難しいのかもしれません。

しかしこれだけ路線が増えて、ルートを探すのが難しくなってくると、複数の駅の名前を併用するデメリットの方が大きくなると思います。

そもそも駅名というのはどうやって決められるのでしょうか?

最近では山手線の新駅の高輪ゲートウェイという名称が賛否を呼んだこともあります。

また、日比谷線の新駅の名称が虎ノ門ヒルズだったのにも驚きました。三越前駅と似たものを感じますが時代が違いすぎます。ネーミングライツのような特別な契約に基づくものなのでしょうか。

鉄道の駅名の決定プロセスには、私が知らないようなたくさんの深い理由があるのでしょうか?


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年11月日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。