ラ・ローブ・エ・ル・パレ(パリ1区)

自然派ワインが自慢のビストロ「ラ・ローブ・エ・ル・パレ」へ。昔からあるビストロだけど、今のオーナーになってからまだ一年足らずだそう。

シャトレ座のすぐ裏

セーヌもすぐそば
夕立あけ、空気が透き通っててきもちいい

ワインリストはなし。サンパなソムリエくんに、”どんなのがいい?”と聞かれ、”シャンパーニュでない発泡。甘み少なめ、フルーティー、コクはちょっと欲しい”と告げて出てきたのは、ミネルヴォワのミュスカプチプチ。へー、ミネルヴォアでこんなミュスカあるのねー。おいし~。同じワインのスティルも味見させてもらう。興味深い比較で、楽しいなぁ。

右がオーナー氏

続いて、サヴォワのアルテス。大好き。”ミレジムは?”と聞かれ、運よく当たったら、ソムリエくんのスイッチ入って、ここから、めくるめく自然派ワインの大宴会。

前のオーナーからワイン在庫も引き継いだそうで、自然派ワインのレファレンスは約800、激レアもあるそう。

マスタルタルとタコサラダには、ラングドックのマジエール。香り高く油っけあって、脂のって味わい深いマスとタコにピッタリ。あのあたりの3つ星&MOFシェフのジル・グジョンがいるあたりかなぁ。彼の店に至るまでのワイルドな自然の景色が感じられ、素晴らしい。

めっちゃ好き!なテンション出してたら、オーナーが、友人達のために2時間前からデキャンタしておいたという同じドメーヌの赤を振るまってくれる。これがまた、、。カリニャンの素晴らしさが全開。おいしすぎて鼻腔が開き、背中ゾクゾク。

マスもタコも素敵においしく、両方ともしっかりソースを拭って、シェフにブラヴォー。前のオーナーの時代からいるシェフのアルチュールと彼のスーシェフは、揃って「ル・ブリストル」でエリック・フレション&フランク・ルロワのチームにいたそう。なるほど、納得。

次はお肉。シメンタール牛4週間熟成と仔羊の腿。料理が来る前、赤ワインが入った3つのグラスが並ぶ。くんくんくくくん、ずずずずずー、ごくごくごくん。全然わからない(笑)

1と2は気候だけはなんとなく合って、3はセパージュだけはなんとかかすった。

とにかく全部素晴らしい。お肉の焼き加減も付け合わせのじゃがも、おいしいね。

ふる〜いカトラリーも素敵

ワインがあまりに体馴染みよくおいしくて楽しいので、デセールやめてフロマージュをオーダー。

ひゃぁ、4つもグラス並んだ、、。1は醸造法は当たるも国を間違え、2はなんとかマル、3とおまけは分かる訳ない(笑)。いいってば、全部おいしいし、それぞれのフロマージュとの相性も抜群だから。

去年、世界ソムリエコンクールの決勝見に行った時、フィナリスト3人が揃って、ブラインドテイスティングほぼ全部間違ってたのを思い出し、自分を慰める。

最後は、85年に仕込まれたリヴザルド。甘露。ブルーチーズと合わせて恍惚。

よく飲んでよく食べたね!ワインも料理も期待以上のクオリティで、ワクワク楽しくて大満足。

自然派ワイン好きの友達さそって、またすぐに来たいな♪

帰りがけのシェフアルセーヌ。おいしいお料理、ありがとう!
ブリストルのシェフ達話で盛り上がる

秋にまた


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年7月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。