兵庫県知事選で再選した斎藤元彦前知事が、折田楓が代表を務める『merchu』に選挙運動を依頼していた疑いが持たれている件で、疑惑の追及が続いています。折田氏が斎藤陣営のSNS戦略を担当し、街頭演説の動画中継などを行ったと投稿したことが発端です。
赤旗も兵庫PR会社問題に参入。これも広報の通常の流れ。組織力&調査力ある赤旗、兵庫県内に拠点を持つ報道メディアがこれから総力挙げてやるのが「SNSを任せていない」という斎藤陣営の発表崩し。具体的には「SNS運用の指示書」「陣営幹部の匿名証言」などを取りに行くことになる。つまりユダ探し。 https://t.co/ha0iukig5z
— 下矢@広報支援 (@KazShimoya) November 24, 2024
選挙運動への報酬支払いは公職選挙法で禁じられており、違反が認定されれば当選無効の可能性があります。
週明けから、大臣の記者会見や週刊誌の報道が続き、開示請求が相次ぐ状況になると予想されます。折田氏のnoteへの投稿が、日本中の注目を一気に引き寄せた形となりました。
当然、開示請求ラッシュという流れになる。週明けから大臣会見のコメント、週刊誌報道など、もっと動きが出る。ブログ一発で、日本中のヤバい勢を一気に召喚した折田氏。魑魅魍魎、そして怨念渦巻く政治の世界、なかでも近年稀に見る危ない選挙に、読者モデル感覚で飛び込むべきではなかった。 pic.twitter.com/PinFBhz9vU
— 下矢@広報支援 (@KazShimoya) November 23, 2024
折田氏の会社は兵庫県の事業に参画しています。以前から折田氏と斎藤氏と浅はからぬ関与があったと見られます。
このような関係にありながら、兵庫県の公金で利益を得ていながら、斎藤知事の知事選挙でSNS戦略を担当して当選に貢献したとアピールし、「今後、誰の選挙でもお手伝いしますよ」と営業の材料にする神経が理解できない。 https://t.co/XO8hF78UtE
— 郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 (@nobuogohara) November 25, 2024
折田氏のnoteへの「内情暴露」の投稿はあまりに軽率過ぎました。立花隆氏に手柄を横取りされたという被害者意識が原因とも言われています。
斎藤知事が死因に関わっているかどうかは別にして、ひとが亡くなっていて、その方にも家族や友人、恩義を感じていた県庁の仲間がいる。さらに不倫相手とされる女性にも。そんな方々の想い、あるいは怨念を少しでも想像できれば、「映画になるかも♩」みたいなノーテンキ投稿はできないはずですしね。 https://t.co/pQRzb8l5h4
— 下矢@広報支援 (@KazShimoya) November 24, 2024
選挙違反の疑いがある以上、各メディアが報道し、立件の可否をめぐってスクープ合戦が起こると見られます。
斎藤知事の広報会社は「社長のnoteは事実に基づかない大げさな描写がありました。取り下げます」くらいしか道はないだろうな。それでもこれだけ注目された選挙だし、選挙違反が絡む以上、事件担当記者も動く。当然、各社から報道は出てきてどこまで立件するかしないか。スクープ合戦の舞台になる。
— 石戸諭 (@satoruishido) November 23, 2024
広報会社は自治体の仕事と同じ感覚で選挙の仕事を進め、違法性への認識が不足していた可能性が指摘されています。
例の広報の会社、自治体から色々仕事を受注していたが、自治体の仕事は客の要望通りにやればOKで、何も違法の問題は起こらない
その感覚でそのまま選挙の仕事もやってしまった、ということでは?
"斎藤知事"の指示でやる県の仕事と、"斎藤候補"の指示でやる選挙の仕事の違いがわかってなかった
→— Shin Hori (@ShinHori1) November 24, 2024
→
noteで手の内を明かしたのも、自治体広報だったら大丈夫だろう、みたいな感覚の延長だったのではないか県や市の仕事なら、確かに手の内を公表しても自治体側も別に困らないどころか、むしろ話題作りになって喜んでくれたかも知れない
— Shin Hori (@ShinHori1) November 24, 2024
斎藤氏はかなり苦しい弁明を余儀なくされています。
折田楓は選挙運動をしたのではなく「事務員」だったという弁解。4つのSNSで斎藤陣営の公式アカウントをつくり、自分で投稿したのを事務員とはいえないだろう。やはり契約の金額が鍵だ。
PR会社が斎藤元彦氏のSNS戦略を「手の内自慢」…問われる公選法との整合性 https://t.co/wmHXL94sGm
— 池田信夫 (@ikedanob) November 24, 2024
斎藤知事、結果的に詰将棋で詰められるような苦しい状況。公選法違反で立件されなくても「誰の目にも明らかな嘘をつく政治家」に見えたまま。立件されたら、一度否定した手前「スタッフ任せで知らなかった」と弁解するしかなく、昔ながらの汚職政治家と同じになり、改革派の看板が傷ついてしまう。 https://t.co/8CAQjENc4Q
— 下矢@広報支援 (@KazShimoya) November 23, 2024
一方の折田氏は沈黙を続けています。
折田楓さん、やっぱり乗り切れるか、かなり厳しいかも。少なくともいま助言受けてる弁護士さんでは戦いきれないと思うよ。公選法の動くゴールポストは奥深くて、また新たな論点が出てきつつある。弘中さんとか特捜案件経験者の弁護士を頼った方がよい。
— 新田 哲史 (@TetsuNitta) November 24, 2024
折田氏は平凡な施策を大げさにPRしてしまったために斎藤氏を窮地に立たせてしまいました。
折田楓氏の傷を広げている、もうひとつの原因はオーソドックスな施策しかやってないのに、凄く巧みなPRやったように書いている点。広報業界外からはケシカランとなるし、業界内からはこの程度で自慢?そもそも守秘義務大丈夫??となる。
— 下矢@広報支援 (@KazShimoya) November 22, 2024
#折田楓 を許せない。私は斎藤氏の側近ではないし県民でもないが当選することに尽力した。献金もした。兵庫の知人に一人一人話をした。折田のnoteは「お前の行動は私が操ったからだ」と読み取れる。心底不快だ。私の行動は斉藤氏の発言を聞き、自発的に行ったものだ。協力した人全員を侮辱している。
— サイス (@akashiro_aoki) November 24, 2024
この方、根本的に勘違いをしているけど、
斎藤知事を後押ししたのは、世の中のSNSの力であって、斎藤知事のSNS発信が特段秀逸だったわけではない。
斎藤知事の選挙用品(デジタル含む)も極めて普通。noteに書いてある内容もごく普通。そのあたりの勘違いを含めて、選挙を知らないんだろうなと。 https://t.co/cPiVwk8gdQ— 政治太郎 (@3R8VDFEHpJ1735) November 22, 2024
斎藤氏に起死回生の一手は残されているのでしょうか。
あとは「ネット選挙を禁止する公選法が悪い」という蓮舫論法で戦うしかない。紙のポスターは合法でネットは違法という規定は時代遅れなので、法改正のきっかけになるかもしれない。
なお斎藤氏が失職した場合も、繰り上げ当選はないので再選挙になる。 https://t.co/R4LcfV60gY— 池田信夫 (@ikedanob) November 23, 2024
選挙運動が有償にせよ無償にせよ、斎藤氏のいばらの道は続くようです。
支払いは70万円か。「ポスター製作費」として通る額だが、今度は折田の1ヶ月半の選挙運動が「違法な寄付」とみなされるかどうかだね。
斎藤知事側は“法には抵触していない”との認識 PR会社社長がコラムに『広報全般を任された』と投稿 公選法違反の疑い指摘 https://t.co/hSGF8wdsUk
— 池田信夫 (@ikedanob) November 25, 2024