「晴海フラッグ「謎のキーボックス」 内覧競い業者取り付け」という見出しで久しぶりに晴海フラッグ関連の記事が掲載されました。
「謎のキーボックス」とダイヤモンドオンラインのようなキャッチーな見出しで報じていますが、謎でも何でもありません。
晴海フラッグの近くの歩道に無断でキーボックスを設置したとして、不動産管理会社の代表が軽犯罪法違反(業務妨害)容疑で書類送検されたという事件です。
晴海フラッグでは、未入居住戸を転売する不動産売買が活発化しており、内覧を効率よく捌くためにキーボックスを使っていたのがようやく摘発されたというわけです。
これによって、不動産管理会社のキーボックスを使った違法行為は激減すると思われます。
ただし、同じキーボックス問題でも、晴海フラッグで横行するとみられるヤミ民泊はどうなるかわかりません。
民泊は管理規約で禁止されていますが、スーツケースを持った外国人観光客と思われる人たちに出くわすことがあり、住民では無く民泊利用されている可能性があると思います。
こちらの摘発は簡単ではありません。
不審に思って声をかけても、友達の家に遊びに来ていると言えば、それ以上はなかなか追及することはできないからです。
キーボックスの取り締まりをするだけではなく、外国人が利用する民泊サイトなどをチェックして、違反しているオーナーに管理組合から警告するといった対応が必要です。
しかし、管理会社の対応をみていると、住民のルール違反に対しての対応は及び腰です。
管理会社から見れば住人やオーナーはお客様という意識があるせいか、クレームを恐れてどうしても強い態度に出れないようです。
晴海フラッグのキーボックス問題の本丸は、不動産会社の問題よりもヤミ民泊です。
中途半端な対応でやったもん勝ちの現状を放置しておくと、ルール違反がさらにエスカレートするリスクを忘れてはいけません。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年11月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。