ロシア・ウクライナ戦争の終結を選挙公約として掲げていたトランプ次期大統領は、ウクライナ・ロシア担当特使を設置し、新設された役職に退役軍人のキース・ケロッグ氏を指名することを発表しました。
President Trump announces the nomination of General @generalkellogg to Special Envoy for Ukraine and Russia pic.twitter.com/kFpttaE5YL
— Trump War Room (@TrumpWarRoom) November 27, 2024
トランプ大統領、ウクライナとロシアの特使に将軍@generalkelloggを指名すると発表
ケロッグ氏はXにて自身の起用を発表したトランプ氏に感謝の意を伝え、特使として「力を通じて平和を確保する」ための「努力」を行う意向を発表しました。
I am honored by @realDonaldTrump's appointment to serve as Assistant to the President and Special Envoy for Ukraine and Russia. It was the privilege of my life working for President Trump, and I look forward to working tirelessly to secure peace through strength while upholding… pic.twitter.com/Nj6TFFEyui
— Keith Kellogg (@generalkellogg) November 27, 2024
@realDonaldTrump大統領補佐官およびウクライナとロシアの特使に任命されたことを光栄に思います。トランプ大統領のために働けたことは私の人生における栄誉であり、アメリカの利益を守りながら力を通じて平和を確保するため、たゆまぬ努力を続けていくことを楽しみにしています。私はそれにふさわしい献身と献身の準備ができています。
ケロッグ氏が意味する「力」というのは「アメリカの軍事力」を意味します。同氏は過去に発表した報告書の中で米国によるウクライナへの軍事援助を強化することで、ウクライナをロシアとの交渉のテーブルに着かせることを提言しています。
しかし、ウクライナが停戦要求に応じない場合が、軍事援助を打ち切ることも厭わないとも主張しています。
Keith Kellogg co-authored a research paper in April that called for the U.S. to use military aid as leverage to push peace talks with the Kremlin.https://t.co/XRqSuvhH4c
— The Daily Beast (@thedailybeast) November 27, 2024
キース・ケロッグ氏は4月に、米国が軍事援助をロシア政府との和平交渉を推進するための手段として利用すべきだと主張する研究論文を共同執筆した。
ケロッグ氏が中心となり、選挙期間中に「領土割譲案」なるものがトランプ氏に提示されたとの報道がありました。ケロッグ氏の案が現実となった場合、ロシアのウクライナ領土の占領を既成事実化することになりますが、ウクライナに戦闘を辞めさせる「アメ」として軍事援助が継続されます。
トランプ氏、ウクライナ終戦へ領土割譲案を検討 米報道https://t.co/iLTKrL0rTn
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) April 7, 2024
ウクライナ政府は、ロシアとの衝突を恐れ高性能の兵器の供与を渋るバイデン政権に対して苛立ちを覚えていました。そのため、ケロッグ氏のような積極的にウクライナへの軍事支援を主張する人々が所属している共和党が大統領選で勝利することを期待する人々もいたようです。
書類上、ドナルド・トランプのホワイトハウス復帰はウクライナにとって最悪の悪夢のように見える。しかし、驚くべきことに、同国の政府と軍のトップの多くは彼の勝利を望んでいた
トランプ氏はウクライナの領土割譲につながる即時停戦を唱えてきましたが、バイデン政権よりも強硬な軍事支援を主張していた時もあります。
トランプは再選を果たせばウクライナ戦争を「24時間以内」で終わらせる → 彼は2分間ハトのようなことをしようとし、それが失敗すると完全にタカ派になる.: トランプ前大統領、ロシアが停戦しなければウクライナに「もっと兵器を渡す」 https://t.co/ELIVlp1Z59
— 遅延証明書デラックス (@23232WEFS) September 19, 2023
「勝利」のためにウクライナは第二次トランプ政権に賭けるべきではないでしょうか?
親とか反とかなんかじゃなく、各プレイヤーがWinWinで妥協し合うよう自分がディール仕切って、アメリカファーストで歴史に名を残せればと考えてるんだろな。
中国、中東もね。>トランプは最も「親ウクライナ」の米国大統領であったか? https://t.co/JvE2xv9xRE
— 佐藤鴻全(SSRI 佐藤戦略総研 代表) (@Kozen_Sato) June 10, 2024