トランプ氏が2024年米国大統領選で勝利したことで、すっかり影が薄くなったバイデン大統領ですが、突如息子のハンター・バイデン氏への恩赦を発表しました。
バイデン米大統領、次男ハンター氏を恩赦 銃不法所持や脱税の罪 退任前に一転https://t.co/YpbVN9AHH2
バイデン氏はハンター氏が大統領の息子として「明らかに異なる扱いを受けていた」と指摘。政治的圧力が司法手続きに影響を与えて「誤審」につながったため、この決断を下したと説明した。
— 産経ニュース (@Sankei_news) December 2, 2024
恩赦を受けたことにより、ハンター氏は「2014年1月1日から2024年12月1日までの期間中に米国に対して犯した、または犯した可能性のある、あるいは関与した犯罪に対して」「完全かつ無条件の恩赦」が与えられます。つまり、過去11年間の間に犯した罪がすべて帳消しになります。
バイデン大統領は息子に対し、11年間に犯したすべての犯罪について完全かつ無条件の恩赦を与えた。
バイデン氏は恩赦を表明した声明文の中で、違法に銃を購入し、薬物所持をしていたハンター氏が「選別され、不当に起訴されるのを見てきた」とし、議会の政敵、つまり共和党の策謀により、ハンター氏が陥れられたことを非難しています。
バイデン氏は自分の息子であるという理由で、ハンター氏が不当に起訴され、有罪を宣告されたと認識しているようです。
Statement from President Biden
“Today, I signed a pardon for my son Hunter…”
Full statement: https://t.co/InKuzm3vMF pic.twitter.com/vhxIjr1xIe
— CSPAN (@cspan) December 2, 2024
バイデン大統領の声明 「今日、私は息子ハンターの恩赦に署名しました…」
以前、バイデン氏は法律より上位の存在はいないと明言しており、ハンター氏の恩赦はあり得ないとしていました。しかし、バイデン氏は権力を乱用し、法律を恣意的に歪曲したと思われても仕方のない決定を下しました。
そのことにより、コニュニティーノートがついてしまっています。
No one is above the law.
— Joe Biden (@JoeBiden) May 31, 2024
バイデン氏:誰も法律の上に立つことはできない。
コミュニティノート:2024年12月1日、ジョー・バイデン大統領は息子のハンター・バイデンに対し、「2014年1月1日から2024年12月1日までの間に犯した、あるいは犯した可能性のある、あるいは関与した米国に対する犯罪 」の約11年間に及ぶ罪を恩赦した。
ハンター氏は素行に問題があると指摘されていますが、最後は親の情が介入したようです。
バイデンの恩赦には驚いたけどまあ、どんなにガンギマリのブリーフ野郎でも、親にとって子供は子供なんだなと切なくなってギューってしてる
— 宮永 亮 (@AkiraMIYANAGA) December 2, 2024
大統領から退任した後は引退生活を送るバイデン氏だからこその決断なのかもしれません。
大統領が恩赦特権を使って、自分の息子の、いまだ確定していないしまだ見つかってもいない罪状すべてについて、先回りしてすべて恩赦する——そんなのありなのか?「トランプはむちゃくちゃやった」から自分たちもむちゃくちゃやっていい——そういうもんじゃないだろ。
— Hiroo Yamagata (@hiyori13) December 2, 2024
ここまで来たら、トランプ氏の恩赦を発表しないとつり合いが取れないのかもしれません。
バイデンが息子とともに、国民の負託を受けたという理由でトランプにも恩赦を与えていたら、アメリカ政治は少しはましになったのだろうか
— Tetsuo Kotani/小谷哲男 (@tetsuo_kotani) December 2, 2024